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ホーム2008年 プレス・リリース − ガートナー、2008年ミニノートブックに関する2つの見解を発表

平成20年8月28日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、2008年ミニノートブックに関する2つの見解を発表

 超低価格な小型ノートPC製品、ミニノートブックが市場で増加しています。大手ノートPC製造メーカーや世界パソコン市場の上位ブランド・ベンダーが軒並み市場に参入し、国内PCベンダー各社もその市場性について検討しています。本リリースでは、急増するミニノートブックについて、その市場性に関するガートナーの2つの見解を発表いたします。
 

2008年ミニノートブック世界出荷実績は500万台超の見通し
消費者セグメントが、ミニノートブック・ベンダーにとって最大の成長の機会を提供

 米国コネチカット州スタンフォード発 − 2008年8月12日 − ガートナーは、モバイル・コンピューティング・デバイス分野の新しいカテゴリであるミニノートブックの世界全体の出荷実績が、2008年中に520万台に達し、2009年には800万台に達する見通しであることを発表しました。今後、ミニノートブック市場は堅調な成長が見込まれ、2012年には出荷台数が2,600万台に、ベスト・ケース・シナリオでは5,000万台に上る可能性があると予想しています。

 ミニノートブックは、画面サイズが5〜10インチのモバイル・コンピューティング・デバイスで、Windows XPやLinuxなど、クライアントPC OS (オペレーティング・システム) をフルバージョンで実装します。ミニノートブックにMID (MicroInformation Device:マイクロインフォメーション・デバイス [概して画面サイズが3〜5インチのモバイル・コンピューティング・デバイス]) は含まれません (ガートナーはMIDを別の製品カテゴリに定義)。

 ガートナーのリサーチ・ディレクター、アネット・ジャンプ (Annette Jump) は次のように述べています。

 「小型のサイズと画面、軽さ、価格、使いやすさ、またベーシックではあるものの十分なパソコンの機能を備えているなど、いくつかの要因がミニノートブックの需要を牽引するとみています。コンテンツの利用やインターネットの閲覧、電子メール、インスタント・メッセージング (IM)、友人や家族とのコミュニケーション、画像の保存や共有など、さまざまな使い方で、幅広いユーザーを引きつけるでしょう。潜在的な利用者には、使いやすい低価格の初級者向けPCを求める初回購入ユーザーと、自分用や身内へのギフト用として2台目、3台目に低価格なパソコンを購入する経験ユーザーの両方が含まれます。」

 元来ミニノートブックは教育分野向けの低コストのパソコンとして開発が始まりましたが、2007年末以降、対象市場はそれまでの教育分野から成熟市場/新興市場双方における一般消費者および一部のビジネス・ユーザーにまで拡大しています。

 ガートナーでは、ミニノートブックの最も大きな成長の可能性があるセグメントは一般消費者分野であると考えており、将来的にこのセグメントは、全ミニノートブックのおよそ70%を占めると予測しています。今後、市場における位置付け、デバイスの価格、ワイヤレス通信の接続性とそのコスト、チャネル・パートナーおよび小売業者からのサポートなどが、ミニノートブックの普及を促進する最も重要な要素となるでしょう。

 「すべての地域を通じ、ミニノートブックは今までパソコンを買ったことがない新しい購買層の需要を掘り起こすとともに、既存の購買層への販売機会も広げるでしょう。ミニノートブック購入者の大部分は一般消費者であることを考えると、パソコン・ベンダーはそのデザインと使いやすさをより重視する必要があります。デザインと使いやすさは、消費者セグメントにおいて極めて重要な2つの要素です。」(前出アネット・ジャンプ)

 従来のノートブックとミニノートブックの間には機能面と性能面の双方に大きなギャップがあるため、ガートナーは2008〜2009年を通じ、ミニノートブックがモバイル・パソコンの出荷実績に影響を及ぼすことはないと考えています。ただし2010年以降、ミニノートブックが一部のローエンドのモバイル・パソコンの出荷を侵食する可能性はあります。また、仮に性能が大幅に向上し、一般のビジネス・ユーザーにアピールすることができれば、2011年以降はビジネスPC市場の底上げにつながる可能性も考えられます。

 アネット・ジャンプは、パソコン・ベンダーはミニノートブックが創出する新しい収益の機会を視野に入れた計画を立てるべきである一方、ミニノートブックへの依存度が高くなり過ぎないように注意が必要であるとし、特にミニノートブックのビジネス・チャンスを評価する今後12〜24カ月は、ノートブックの個々のサブセグメントにおける製品の位置付けとチャネル戦略を定期的に検証し、調整すべきであるとアドバイスしています。

 「ミニノートブックが消費者セグメントで成功を収めるためには、従来の標準的なノートブックとは違う製品の位置付けが必要になります。パソコン・ベンダーは、市場へのアプローチに既存のチャネルが適しているかどうかを評価し、必要に応じてテレコムショップや雑貨店といった新しいチャネルも開拓する必要があります。ミニノートブックはまだ新しい製品であることから、在庫の観点からもある程度のリスクが考えられるため、パソコン・ベンダーは小売店にこの製品を受け入れてもらうための説得に努めなければならないでしょう。」(前出アネット・ジャンプ)

 その他の詳細については、ガートナー・レポート「Dataquest Insight: Forecast Scenarios for Mini-notebooks, Worldwide」をご覧ください。このレポートはガートナーのWebサイトにてご覧いただけます。
http://www.gartner.com/DisplayDocument?ref=g_search&id=725410&subref=simplesearch
 

「100ドル・ラップトップ」今後3年間は実現困難との見通し
「100ドル」への固執が、諸問題に注力する上で障害となる危険性も

 米国コネチカット州スタンフォード発 − 2008年7月28日 − ガートナーは、今後3年の間に、いわゆる「100ドル・ラップトップ」が現実的なターゲットになることはないとする見解を発表しました。ガートナーのアナリストは、低価格のミニノートブックは教育分野が初期ターゲットであった一方で、現在提供されているバージョンはいずれも100ドルを超えており、今後2〜3年間は大幅な価格低下は見込めないとしています。

 ガートナーは、継続的な価格の低下は重要であるとしつつ、関連企業が100ドルの壁を越えることに集中し過ぎてしまうと、ミニノートブックに関するその他の問題がなおざりになってしまう危険性があると警告しています。

 ガートナーのリサーチ・ディレクター、アネット・ジャンプ (Annette Jump) は次のように述べています。

 「現在、ITリテラシによる新興市場での経済的メリットが、100ドル・ラップトップを後押しする機動力となっていますが、その一方で数多くの問題が未解決のままになっています。例えば、次のような問題があります。」

  • 適切なハードウェア仕様の決定
  • 電力が利用可能な状況かどうか
  • インターネットへの接続性とそのコスト
  • おそらくは資金的な制約が大きいであろう新興市場のための財政面・支払面での適切なオプション

 ガートナーは、ミニノートブックに対する需要の高まりと構成部品価格の低下から、ミニノートブックの価格は今後2〜3年間で10〜15%低下する可能性が考えられる一方、パッケージング、アセンブリ、ソフトウェアのコストは変化しそうにないと考えています。

 これまでにアフリカ、南米、インド、極東、東欧など数多くの新興市場において、教育分野でミニノートブックのパイロット展開が実施されていますが、これらの経験から、現在のところ次のような重要課題が明らかになっています。

  • ハードウェア以外の部分での財政的な支援
  • 教師と生徒双方へのトレーニング計画
  • 各地域の教育カリキュラムに沿ったコンテンツの作成
  • 就学児童に見合ったインタフェースと操作環境
  • 永続的なテクニカル・サポートの提供

 現在、ミニノートブックは教育分野の範囲を超えて一般消費者層にまで広がってきており、ビジネス・ユーザーも視野に入れつつあります。ミニノートブックが消費者およびビジネスの各セグメントに受け入れられて成功を収めるためには、ミニノートブックがコンピューティング・デバイスとしてではなく、インターネットへの窓口であり、かつ、人々が自由なやり方で仕事をし、遊び、学び、記録し、情報を発信し、コミュニケーションを図るための手段である、という位置付けを確立する必要があると、ガートナーは考えています。ガートナーは、成熟市場と新興市場の両方において、ミニノートブックが一般消費者とビジネス・ユーザーの双方の間で増加すると予見しています。

 「今後数年間、パソコン市場ではこれまで以上に製品の革新が進むでしょう。ミニノートブックは、成熟した市場では2台目、3台目の買い増し用として、新興の市場では初回購入用のパソコンとして、あらゆる地域を通じて幅広いユーザー層に到達する機会を創出するでしょう。」(前出アネット・ジャンプ)

 その他の詳細については、ガートナー・レポート「Dataquest Insight: Will the $100 Notebook Succeed, and What Will It Mean?」をご覧ください。このレポートはガートナーのWebサイトにてご覧いただけます。
http://www.gartner.com/DisplayDocument?ref=g_search&id=701110&subref=simplesearch

 本リリースの詳細に関して、ガートナー ジャパン主席アナリストの蒔田佳苗は、来る2008年10月29日、Gartner Symposium/ITxpo 2008において、「台頭する超小型モバイルPC:市場開拓のシナリオ」と題したセッションを予定しています。

 2008年10月27〜29日に開催するGartner Symposium/ITxpoは、ガートナーが毎年、企業の経営層および情報システム担当者向けにリサーチの集大成を発表している世界最大級の戦略的ITイベントです。日本での開催は2008年で13回目を迎え、ほかに米国、スペイン、フランス、オーストラリアなど7カ国で開催されます。

Gartner Symposium/ITxpoに関する詳細は、以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.co.jp/symposium/

参考資料
【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/it/section.jsp

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