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ホーム2008年 プレス・リリース − ガートナー、2009年に注目すべき10の戦略的テクノロジを発表

平成20年10月27日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、2009年に注目すべき10の戦略的テクノロジを発表
『Gartner Symposium/ITxpo 2008』 (10月27〜29日、東京・台場)
において最新の業界トレンドを公開

 米国フロリダ州オーランド発 − 2008年10月14日 −ガートナーのアナリストはこのほど、2009年以降に企業ユーザーにとって戦略的に重要な意味を持つ10のテクノロジを発表しました。この発表は、本日より10月29日(水)までの3日間にわたってホテル グランパシフィック LE DAIBA (東京・台場) にて開催されている『Gartner Symposium/ITxpo』において公開されています。

 ガートナーは、今後3年間の中長期戦略において、企業が大きな影響を受ける可能性を持つテクノロジを「戦略的テクノロジ」と定義しています。「大きな影響」とは、例えばITやビジネスに革新的変化をもたらすものや、大規模な投資を要するもの、また導入しなければビジネス上のリスクが拡大するもの、などが挙げられます。

 ガートナーのバイス プレジデント兼最上級アナリスト、デイヴィッド・シアリー (David Cearley) は次のように述べています。

「戦略的テクノロジは、企業の経営戦略に影響を与え、ビジネスの成長を促し、変革を推進させる力を持っています。各社はこれらのテクノロジを10の機会ととらえ、自社のサービスやソリューションにどのような付加価値をもたらすのかを評価し、市場参入に際して新しいテクノロジが持つビジネス・バリューを理解、評価するためのプロセスを確立する必要があります」

2009年に注目すべき10の戦略的テクノロジは次のとおりです。

仮想化 − 現在、仮想化に関するほとんどの話題はサーバ仮想化に集中していますが、ストレージおよびクライアント・デバイスの仮想化も急速に進んでいます。仮想化によって、実際のストレージ・デバイスの複製をなくし、ファイルがオリジナルの場所に格納されているような状態でシステムがアクセスできる環境を提供することで (データの重複の解消)、ストレージ・デバイスおよび情報を格納する媒体のコストを大幅に削減できます。ホスト型の仮想イメージはブレード・ベースのPCに相当する環境を提供しますが、マザーボード機能がハードウェアとしてデータセンターに実装される代わりに、実体のない仮想的なマシンの「バブル (泡)」として実装されます。ただし、数多くの企業が意欲的な仮想化プランを持っているものの、ターゲットとするユーザー層が2010年までにホスト型仮想デスクトップ機能を利用する割合は40%に満たないでしょう。

クラウド・コンピューティング クラウド・コンピューティングは、プロバイダーが幅広いIT対応機能を消費者へ提供するモデルとして特徴付けられるコンピューティング形式の1つです。主な特徴は、1) 各種機能を「サービスとして」提供、2) 拡張性と柔軟性に優れた環境でサービスを提供、3) インターネット技術と手法を利用してサービスを開発・提供、4) 外部顧客への提供を念頭に置いたデザイン、となります。小規模な企業にとってクラウド・コンピューティングには潜在的なコスト面のメリットもありますが、最大のメリットはこのモデルが本来持ち合わせている柔軟性と拡張性で、これによって導入のハードルが低くなるだけでなく、迅速な成長も可能になります。一定のIT機能が産業化され、カスタマイズのレベルが低くなってきている現在、より規模の大きい企業もクラウド・コンピューティングからメリットを手にする機会が広がっています。

サーバ (ブレードを超えたもの) サーバは、今日のブレード・サーバの段階からさらに先へと進化を続けています。この進化によって、ニーズの高まりに応える能力のプロビジョニングも簡単に行えるようになります。企業はさまざまなタイプのリソース (メモリなど) を別々に管理し、供給不足となった場合にそのリソースだけを補充できるため、処理能力をアップグレードする際に様々なリソース・タイプに投資する必要がなくなります。また、システムのインベントリが簡約化されるとともに、さまざまなサイズと構成の環境を追跡管理、購入する必要もなくなります。結果として不適切な構成のリソースや、必要なプロセッサおよびメモリの固定バンドルに付随してくる不要なリソースなどの「無駄」が少なくなり、サーバ環境全体の利用効率が高まります。

Web指向アーキテクチャ (WOA) 現在、アジャイル (俊敏) かつ柔軟で相互運用性と拡張性を兼ね備えたサービス指向環境の最高の例は「インターネット」でしょう。インターネット/Webアプローチが本来持ち合わせているデザイン上の基本原則に加え、これらの基本原則を促進する新しいWeb中心テクノロジと各種標準規格によって、その高いレベルの柔軟性が実現されています。Web中心モデルを使用したグローバル・クラスのソリューション構築ではエンタプライズ・コンピューティングの幅広いニーズへ完全に応えることはできませんが、Web中心アプローチは常に進化しているため、拡張し続けるエンタプライズ・ソリューションにおいては、今後5年間で利用が進むとガートナーは見込んでいます。

エンタプライズ・マッシュアップ 現在、エンタプライズ企業はマッシュアップをWebにおける最先端の趣味の領域からエンタプライズ・レベルのシステムへと取り込み、アプリケーションを提供および管理するためのビジネス・モデルの支援に活用する方法を模索しています。2010年を通じ、エンタプライズ・マッシュアップ製品環境は非常に流動的で大幅な統合が進むと考えられます。アプリケーション・アーキテクトとITリーダーは、現在成長しているこの領域が自社にもたらす非常に革新的で大きな潜在価値を調査検討する必要があります。

「特化型」システム IT上の目的を達成するため、企業は各種アプライアンスを使用していますが、実際にアプライアンスが幅広く利用されているのはいくつかの機能分野に限られています。現在HPC (ハイパフォーマンス・コンピューティング) の分野では、非常に高い処理負荷が求められる環境をサポートするため、異種環境システムが新たなトレンドになりつつあります。このアプローチは、最終的に汎用コンピューティング市場に行き当たります。異種環境システムも単一の目的を対象とする「特化型」システムという意味ではアプライアンスと変わりませんが、実際は必要な機能を実行するために所有者がソフトウェアをインストールするサーバ・システムが注目されるようになります。

ソーシャル・ソフトウェアとソーシャル・ネットワーキング ソーシャル・ソフトウェアには、ソーシャル・ネットワーキングやソーシャル・コラボレーション、ソーシャル・メディア、ソーシャル・バリデーション (社会的検証) など幅広いテクノロジが含まれています。企業は従来のWebサイトやアプリケーションに社会的側面を加えることを検討するとともに、ソーシャル・プラットフォームを後回しにすることなく早期に採用する必要があります。なぜなら、このテクノロジでは、これを採用しないことこそが最大のリスクであり、顧客にアピールすべきときに何の情報も発信できなくなってしまうからです。

ユニファイド・コミュニケーション 今後5年間で、一般的な企業が利用する各種通信事業者の数は最低でも半減するでしょう。この変化の主要因となっているのは、アプリケーション・サーバの能力の向上と、誰もが入手できる一般的なサーバとOSへの通信アプリケーション自体の全般的なシフトです。このような動きが進む中で、それぞれに範囲の異なるベンダーが存在し、従来は別々であった通信業界の各市場が大規模な統合へと向かうことになります。通信機能の各カテゴリの入れ替わりや統合に備え、企業は詳細なプランを注意深く定義するとともに、適切な管理チームをあらかじめ統合しておく必要があります。

ビジネス・インテリジェンス (BI) ガートナーが実施した2008年のCIO意識調査においてITの最優先項目という結果が出たBIは、企業の業績に直接的なプラスの効果をもたらし、企業戦略から業務プロセスまで、ビジネスのあらゆるレベルにおける質の高い意思決定を支援することにより、企業のミッション達成能力を劇的に高めます。ビジネスの実行、成長、変革を担う立案者および意思決定者となるビジネス・マネージャーとナレッジ・ワーカーを対象としているBIは、特に戦略的な意味合いが強いテクノロジです。これらのユーザーが豊富な情報に基づいて迅速に質の高い意思決定を下す際に支援を提供するBIツールは、さまざまなビジネス環境で特に高い価値を発揮します。

グリーンIT より効率的な製品とアプローチへのシフトによって、今まで以上に数多くの設備・機器が消費エネルギーのフットプリントの要件を満たし、スペースに余裕のない既存のデータセンターにも設置できるようになります。現在、各種規制は増加の一途にあり、パワーグリッドへの影響、利用増加に伴うカーボンの排出、その他の環境への影響が厳しい目にさらされている状況で、グリーンITは企業にとってデータセンター構築における重大な制約要因となる恐れがあります。企業は各種規制を考慮するとともに、データセンターおよび処理能力に対するニーズの高まりに応える代替プランを検討しなければなりません。

 ガートナーのバイス プレジデント兼最上級アナリスト、カール・クローンチ (Carl Claunch) は次のように述べています。

「戦略的テクノロジには、成熟した汎用性の高い既存のテクノロジも含まれます。また、初期導入者にビジネスの戦略的優位性をもたらす新興テクノロジや、今後5年間で市場を大きく変える可能性を持った革新的テクノロジも戦略的テクノロジに含まれます。企業はそれぞれの業種のニーズ、特有のビジネス・ニーズ、テクノロジの採用モデル、その他の要因に基づいてこれらのテクノロジを評価し、調整する必要があります」

Gartner YouTube (http://www.youtube.com/watch?v=-yglJUxqSCM) ではデイヴィッド・シアリーのその他のコメントをご覧いただけます。
また、http://www.youtube.com/gartnervideoにはその他の動画も数多く用意されています。

参考資料
【本社発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/it/section.jsp

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