ガートナー ジャパン
メインメニュー ホーム リサーチ コンサルティング ベンチマーク エグゼクティブ プログラム イベント 会社情報 メインメニュー
PUBLIC RELATION
ホーム2010年 プレス・リリース − ガートナー、2011年の重要な上位10の戦略的テクノロジを発表

2010年10月25日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、2011年の重要な上位10の戦略的テクノロジを発表
本日開幕の『Gartner Symposium/ITxpo』において最新の業界トレンドを明らかに
(10月25〜27日、東京・台場)

米国フロリダ州オーランド発 − 2010年10月19日 − 10月17〜21日に開催された『Gartner Symposium/ITxpo』において、ガートナーは企業・組織にとって戦略的な重要性を持つと考えられるテクノロジのトップ10を発表しました。

ガートナーは、今後3年間で企業に大きな影響を与える可能性を持ったテクノロジを「戦略的テクノロジ」と呼んでいます。ここで言う「大きな影響」とは、ITやビジネスに革新を起こすもの、多額な投資の必要が生じるもの、導入が遅れた場合に機会損失などのリスクにつながるものを含んでいます。

戦略的テクノロジには、成熟した既存のテクノロジや、幅広い用途へ適用できるようになった既存のテクノロジなども含まれます。また、初期導入企業にビジネスの戦略的優位性をもたらす新しいテクノロジや、今後5年間で市場を大きく変える可能性を持った新しいテクノロジも戦略的テクノロジに含まれます。これらのテクノロジは、企業の長期的なプラン、プログラム、イニシアティブに影響を及ぼします。

ガートナーのバイス プレジデント兼最上級アナリストのデイヴィッド・カーリー (David Cearley) は次のように述べています。「今後2年以内に、企業はこれらトップ10のテクノロジを理解して、戦略立案のプロセスに組み込み、その活用機会や可能性に対する適切な判断を下す必要があります」

ガートナーのバイス プレジデント兼最上級アナリストのカール・クローンチ (Carl Claunch) は次のように述べています。「場合によっては、ここで掲げた特定のテクノロジとは無関係に投資判断が下されることもあります。対象となるテクノロジへの投資を、現在と同じペースで今後も続けていくという判断もあるでしょう。また、テクノロジをテストするという判断や、今以上に積極的にテクノロジを展開しようという判断もあり得ます」

2011年に注目すべき戦略的テクノロジのトップ10は次のとおりです。

クラウド・コンピューティング
クラウド・コンピューティングは、オープンなパブリック環境から閉じられた (クローズド) プライベート環境までを幅広く網羅しています。今後3年間は、これらパブリックとプライベートの範囲内で幅広いクラウド・サービス・アプローチが提供されるでしょう。ベンダー各社は、自社のパブリック・クラウド・サービス、テクノロジ (ソフトウェアかハードウェア、またはその両方) およびメソドロジ (すなわちサービスを構築し実行するベスト・プラクティス) を、ユーザーが社内に実装可能な形式でパッケージ化したプライベート・クラウド商品の提供を加速させるでしょう。また多くのベンダーは、クラウド・サービスの導入環境を遠隔管理するためのマネジメント・サービスも提供するでしょう。2012年までに、大規模企業では継続的なクラウドソーシングを判断し管理するためのダイナミックなソーシング・チームが確立されるとガートナーはみています。

モバイル・アプリケーションおよびメディア・タブレット
2010年末までに、12億人の人々が、モビリティとWebを融合し、モバイル・コマースに対応したリッチな能力を持つハンドセットを利用するようになるでしょう。モバイル・デバイスは独立したコンピュータとしての位置付けを確立しつつあり、驚くほど高い処理能力と帯域幅をサポートするようになっています。独自のコーディングに対する市場とニーズは限定されているにもかかわらず (1プラットフォームのみの市場)、Apple iPhoneなどのプラットフォーム向けに、数十万に及ぶアプリケーションが既に市場に出回っています。

ロケーション、モーションを含むコンテキストを認識するこれらのデバイスのアプリケーション環境の質が高まったことで、顧客は企業とのやりとりにモバイル・デバイスを優先して使うようになっています。このような状況が、純粋なブラウザ・ベースのインタフェースを提供している競合他社に対する優位性を高め、顧客との関係を強化できる競争力のあるツールとしての新たなアプリケーションを推し進める要因となっています。

ソーシャル・コミュニケーションおよびコラボレーション
ソーシャル・メディアは次のように分けることができます。(1) ソーシャル・ネットワーキング − MySpaceやFacebook、LinkedIn、Friendsterなどのソーシャル・プロファイル管理製品およびソーシャル・ネットワーキング分析 (SNA) テクノロジ (人と知識を発見するために人間関係を理解し活用するアルゴリズムを実装したテクノロジ)。(2) ソーシャル・コラボレーション − Wiki、ブログ、インスタント・メッセージング、コラボレーティブ・オフィス、クラウドソーシングなどのテクノロジ。(3) ソーシャル・パブリッシング − コミュニティにおいて、メンバーがアクセスして利用できるコンテンツ・リポジトリ (YouTubeやFlickrなど) への個々のコンテンツの格納を支援するテクノロジ。(4) ソーシャル・フィードバック − YouTubeやFlickr、Digg、delicious、Amazonなどに見られるように、具体的なトピックについてコミュニティからのフィードバックおよび意見を入手するためのテクノロジ。2016年までに、ソーシャル・テクノロジはほとんどのビジネス・アプリケーションに統合されるとガートナーは考えています。企業は、ソーシャルCRM、社内コミュニケーション/コラボレーション、パブリック・ソーシャル・サイトなどのイニシアティブを戦略として統合し調整する必要があります。

ビデオ
ビデオは新しいメディアではありませんが、非メディア企業における標準メディア・タイプとして、その利用が急速に広がりつつあります。デジタル写真、消費者家電、インターネット、ソーシャル・ソフトウェア、統合通信、デジタル/インターネット対応テレビ、モバイル・コンピューティングなど、すべてのテクノロジのトレンドにおいてビデオはメインストリームへ移行する臨界点に達しています。今後3年間、ほとんどのユーザーにとってビデオは一般的なコンテンツ・タイプおよびコミュニケーション・モデルとなり、ビジネス・パーソンが1日に利用するコンテンツに写真、ビデオ、またはオーディオが占める割合は、2013年までに25%を超えるとガートナーは確信しています。

次世代型分析
モバイル・デバイスを含むコンピュータのコンピューティング能力の進歩と接続性の向上によって、企業における業務上の意思決定支援の変革が可能になりました。単に過去のやりとりに関する履歴データを提供するのではなく、将来の結果を予測するシミュレーションやモデルを実行できるようになり、これらの予測をリアルタイムに行うことでビジネスにおける個々の行動を支援できます。このような分析を実行するためには既存の運用基盤とBI (ビジネス・インテリジェンス) 基盤に大幅な変更を施す必要がありますが、業績および他の成功率の大幅な向上を実現できる可能性があります。

ソーシャル分析
ソーシャル分析は、人、トピック、アイデアという三者間のやりとりと関係性がもたらす結果を評価・分析し、解釈するプロセスです。このようなやりとりが行われる場には、ワークプレースで使っているソーシャル・ソフトウェア・アプリケーション、社内外のコミュニティまたはソーシャルWebなどがあります。「ソーシャル分析」とは、ソーシャル・フィルタリングやソーシャル・ネットワーク分析、感情分析、ソーシャル・メディア分析など、個々の分野に特化したさまざまな分析手法を総称した呼び方です。ソーシャル・ネットワーク分析ツールは社会構造および相互依存関係、また個人やグループ、組織の作業パターンの分析に役立ちます。ソーシャル・ネットワーク分析では複数の情報源からデータを収集し、それぞれの関係を明らかにし、これらの関係の影響、質または効果を評価します。

コンテキスト・アウェア・コンピューティング
コンテキスト・アウェア・コンピューティングは、エンドユーザーや対象の環境、個々の活動の相互関係、趣向などに関する情報を使って、対象であるエンドユーザーとのコミュニケーションの質を高めるというコンセプトを基盤にしています。ここで言うエンドユーザーとは、例えば顧客や取引先、従業員を指します。コンテキスト・アウェアなシステムはユーザーのニーズを先回り的に予測し、カスタマイズした最適なコンテンツ、製品、サービスを能動的に提供します。ガートナーは、2013年までにFortune 500企業の半数以上がコンテキスト・アウェア・コンピューティングのイニシアティブを推進し、2016年までに世界のモバイル・コンシューマー・マーケティングの3分の1がコンテキスト・アウェア・ベースになると予測しています。

ストレージ・クラス・メモリ
コンシューマー・デバイス、エンタテイメント・デバイス、その他の組み込みITシステムではフラッシュ・メモリが広く使われていますが、フラッシュ・メモリはサーバ/クライアント・コンピュータのストレージ階層に新たなレイヤを提供し、スペース、熱、パフォーマンスおよび耐久性の面で大きなメリットをもたらします。サーバおよびPCのメイン・メモリであるRAMとは違い、フラッシュ・メモリはたとえ電源が切られた場合でも持続性があります。このため、フラッシュ・メモリは、電源が切られたり再起動されたりした場合でも情報を保持することが求められるディスク・ドライブに近いといえます。コストの観点から見た場合、単にフラッシュからソリッド・ステート・ディスク・ドライブを作成することで、この価値あるスペースにファイルまたは全ボリュームのすべてのデータを置くことができます。一方、ファイル・システムの一部ではなく明示的にアドレスを指定した新しいレイヤでは、フラッシュ・メモリが提供するパフォーマンスと持続性の組み合わせが求められる、影響力の大きな情報の項目のみを格納できます。

ユビキタス・コンピューティング
ユビキタス・コンピューティングの歴史は古く、1988年にXerox PARCのMark Weiser氏によって「コンピュータが各所に埋め込まれ利用者が意識することのないコンピューティングの世界」が提唱されたのが起源とされています。過去、ユビキタス・コンピューティングは、「1台のコンピュータを多くの人が利用する第1の波」「1台のコンピュータを1人が利用する第2の波」に続く、「1人を多くのコンピュータが取り囲む第3の波」を表現するキーワードとして説明されています。それが提唱された当初や、ブームとなった2000年初期には、さまざまな技術的制約や課題があり、その後、このキーワードは忘れられかけていましたが、昨今のコンピューティング性能やキャパシティの向上が、当時のビジョンを現実のものとしつつあることから、再び注目を集めつつあります。コンピュータが広く普及するとともにRFIDタグとその後継技術によって物体間の通信が可能になるのに伴い、ネットワークはこれまでの中央一元的な方法では管理しきれない規模にまで達し、さらにその先へ広がるようになります。この状況は、カーム・テクノロジ (利用者の意識を阻害しないテクノロジ [同じくMark Weiser氏が提唱]) として実現されるのか、ITとの明示的な管理・統合として行われるのかに関係なく、オペレーショナル・テクノロジ (OT) へのITの浸透という重要なトレンドにつながります。さらに、このキーワードを中心とする議論では、パーソナル・デバイスの急速な広がりが何をもたらすのか、コンシューマライゼーションがITの意思決定にどのような影響を与えるのか、また1人当たりのコンピュータの数の急増に伴い人々にどのようなケイパビリティ (能力) が必要となるのかなどについての重要な指針を提供します。

ファブリック・ベースのインフラストラクチャおよびコンピュータ
ファブリック・ベースのコンピュータは、ファブリックまたはスイッチ・バックプレーンを通じてつながれた複数のモジュールによって構成されるモジュール形式のコンピューティング環境です。ファブリック・ベース・コンピュータの基本的な形は、個別のプロセッサ、メモリ、I/Oおよびオフロード・モジュール (GPU、NPUなど) で構成されるものとなります。これらの構成要素はスイッチ・インターコネクトに接続されますが、より重要なのはソフトウェアによって最終的なシステムの構成設定と管理を行う点です。ファブリック・ベース・インフラストラクチャ (FBI) モデルは物理リソース (プロセッサ・コア、ネットワーク帯域とリンク、ストレージ) をリソース・プールに抽出します。これらのリソース・プールはソフトウェア機能であるファブリック・リソース・プール・マネージャ (FRPM) によって管理され、FRPMはソフトウェア・コンポーネントであるリアルタイム・インフラストラクチャ (RTI) サービス・ガバナによって管理されます。FBIは、1ベンダーまたは協業する複数のベンダーのグループ、もしくはインテグレーター (社内または社外) が提供します。 。

ガートナー ジャパンは、本日10月25日から27日の3日間、ホテル グランパシフィック LE DAIBA (東京・台場) にて、『Gartner Symposium/ITxpo 2010』を開催しています。本リリースの内容については、本日13時50分より、「2011年に向けた戦略的テクノロジ・トレンド:トップ10」と題し、ガートナーの主席アナリスト、エリック・ニップが講演します。

本イベントに関する詳細は、以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.co.jp/symposium

『Gartner Symposium/ITxpo』について 『Gartner Symposium/ITxpo』はCIOおよびIT上級役員が一堂に会する世界最大級のコンファレンス・展示会であり、本年、お陰様で20周年を迎えることができました。このイベントでガートナーは、グローバルなITリサーチ/アドバイザリ企業として、中立・公正な立場から客観的かつ信頼性の高い知見を提供するとともに、主要なテクノロジ・ベンダー各社の最新ソリューションに触れられる場を提供いたします。日本での開催は15回目を迎え、ほかに米国など、世界6カ所で開催されます。

『Gartner Symposium/Itxpo 2010』の今後の開催場所・日時は下記のとおりです。
11月 8 〜11日 フランス・カンヌ: http://www.gartner.com/eu/symposium
11月16〜18日 オーストラリア・シドニー: http://www.gartner.com/au/symposium

 

参考資料
【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/it/section.jsp

本ニュースリリースは、新聞、雑誌、テレビ等マスメディアの方々に向けて提供させて頂いているものです。掲載内容に関しましては、弊社のサービスをご契約頂いているお客様に限りお問い合わせを受け付けております。ご契約を頂いていないお客様のお問い合わせについては、お答えできかねますので予めご了承下さい。なお、弊社サービスにご興味のある方は、弊社営業部までご連絡下さい。


gartner.com
TOP OF PAGE
Copyright