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市場を変革する可能性のあるテクノロジの成熟度を分析

平成23年9月7日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー
「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2011年」を発表
市場を変革する可能性のあるテクノロジの成熟度を分析

米国コネチカット州スタンフォード発2011年8月10 − ガートナーは「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2011年」を発表し、アクティビティ・ストリーム、ワイヤレス送電、インターネット・テレビ、NFC (近距離無線通信) ペイメント、プライベート・クラウド・コンピューティングをはじめとする先進テクノロジが、「過度な期待」のピーク期へ移行したとの見解を示しました。ほかにもインパクトの大きな新しいテクノロジとして、ビッグ・データとエクストリーム・インフォメーション・プロセシング・マネジメント、自然言語による質問応答システムなどが挙げられています。

ガートナーは、ハイプ・サイクルに関する一連のスペシャル・レポートで1,900を超えるテクノロジを76のハイプ・サイクルに分類し、それらの成熟度、企業にもたらすメリット、今後の方向性に関する分析情報を企業の戦略担当者およびプランナーに提供します。1995年以来、ガートナーは新しいテクノロジおよび革新技術に伴う大きな期待、幻滅、最終的な現実といった共通のパターンを明示する手段として、ハイプ・サイクルを活用しています。ハイプ・サイクル・スペシャル・レポートは年に1回更新され、このサイクルに沿ってテクノロジを追跡するとともに、企業・組織がいつどこにこれらのテクノロジを導入すれば最大限の効果と価値を手にできるのかという点について、指針となる情報を提供します。

毎年発表している先進テクノロジのハイプ・サイクルは、最も長期にわたって提供されているハイプ・サイクルであり、IT管理者が先進テクノロジのポートフォリオを策定する際に考慮すべきテクノロジとトレンドが、業種横断的な視点で示されています (図1参照)。

ガートナーのバイス・プレジデント兼ガートナー・フェロー、ジャッキー・フェン (Jackie Fenn) は次のように述べています。「ビジネスに幅広いインパクトを与える一連のテクノロジを明示する『先進テクノロジのハイプ・サイクル』は、戦略プランニング、イノベーション、先進テクノロジのプロフェッショナルをターゲットにしています。このハイプ・サイクルでは、特に高いレベルの喧伝によって大きな関心を集めているテクノロジや、広く知られてはいないものの潜在的に非常に大きな影響力を持っているとガートナーが判断したテクノロジに焦点が当てられます」

「2011年の『先進テクノロジのハイプ・サイクル』のテーマには、ソーシャル・メディア、クラウド・コンピューティング、モバイル分野における、これまでと変わらない関心と活動が含まれています。ソーシャル・メディアの分野では、ソーシャル・アナリティクス、アクティビティ・ストリーム、グループ・バイイングがピークに近づきつつあり、Web2.0スタートアップ企業に対する評価が非常に高い時代がまだ過ぎ去っていないことを示しています。クラウド・コンピューティングの分野では、より汎用的なクラウド・コンピューティングからプライベート・クラウド・コンピューティングへとそのピークが替わり、クラウド/Webプラットフォームは2010年以降、幻滅の『谷』に向かって下降しています。モバイル・テクノロジはこれまでと変わらずガートナーの顧客における短期的・長期的プランの大部分を占め、今回のハイプ・サイクルにもメディア・タブレット、NFCペイメント、QR/カラー・コード、モバイル・アプリケーション・ストア、位置認識アプリケーションといった形で登場しています」

今後5年以内に主流として採用されるレベルに至ると考えられる革新的なテクノロジには、メディア・タブレットやクラウド・コンピューティングなど広く認識されているテクノロジに加え、インメモリ・データベース・マネジメント・システム、ビッグ・データとエクストリーム・インフォメーション・プロセシング・マネジメントなど、よりIT寄りのテクノロジが含まれます。5年以上先の長期的な観点では、3Dプリンティング、コンテキスト・エンリッチ・サービス、インターネット・オブ・シングス (これまでのガートナーのリサーチでは「リアル・ワールドWeb」と表現)、インターネット・テレビ、自然言語による質問応答システムなどが技術面において大きな影響をもたらすことになると考えられます。10年以上先の観点では、3Dバイオプリンティング、ヒューマン・オーグメンテーション、モバイル・ロボット、量子コンピューティングなどもIT分野の可能性に革新的な変化をもたらすと考えられます。


図1 先進テクノロジのハイプ・サイクル:2011年


出典:ガートナー (2011年7月)


今回のハイプ・サイクルで網羅されているテクノロジの多くは、先頃ガートナーが公開した最先端のテクノロジ・トレンドに関するレポート「Technology Trends That Matter」に示した以下の4つのテーマに深いかかわりを持っています。

コネクテッド・ワールド (The connected world)内蔵センサ、情報処理、ワイヤレス接続などのテクノロジの発展によって、物理的な世界のさまざまな対象物や場所でデジタルの世界の力を活用できるようになっています。この分野の動きは遅いですが、低コストの内蔵センサとカメラが幅広く普及するのに伴い、そのスピードは増しつつあります。今回のハイプ・サイクルに含まれているテクノロジには、インターネット・オブ・シングスという用語で示される幅広いトレンド、NFCペイメントなどの認識テクノロジ (他のアプリケーションへのNFCの幅広い発展を後押し)、QR/カラー・コード、画像認識、また拡張現実、コンテキスト・エンリッチ・サービス、位置認識アプリケーションなどのアプリケーション層、さらにマシン対マシン・コミュニケーション・サービスやメッシュ・ネットワーク:センサなどの通信テクノロジがあります。この分野が完全に花開くまでには少なくともあと10年はかかると考えられますが、その間、利益をもたらす多くの興味深い機会が出現するでしょう。

インタフェースのトレンド (Interface trends)ユーザー・インタフェースも、動きは遅いものの、最近活発な分野の1つです。音声認識は1995年の最初の先進テクノロジのハイプ・サイクルに登場しましたが、現在も成熟レベルには達していません。コンピュータ・脳波インタフェースは、リサーチ対象から外れてニッチ・ステータスを脱するまでに発展するには、少なくともあと10年はかかるでしょう。ただし、自然言語による質疑応答システムという新しいテクノロジは、IBMのコンピュータ「Watson」が米国のクイズ番組「Jeopardy!」で人間のチャンピオンに勝利したことにより、広く認識される形で目に見える成果を挙げています。ジェスチャ認識もMicrosoftのゲーム・システム「Kinect」によって主流のテクノロジに仲間入りし、複数のサードパーティ企業が幅広いアプリケーション・インタフェースを構築しています。音声翻訳、拡張現実、仮想アシスタントなど他の分野はこれまでと同じくスロー・ペースで進んでいくと考えられます。また、2007年にピークを迎えその後幻滅期に入った仮想世界も、確固とした位置付けを確立しています。

アナリティクスの進歩 (Analytical advances)未加工データを格納、操作して、より高い価値と知見を引き出すことをサポートするこれらのテクノロジの能力と適用可能性は、引き続き進歩しています。予測分析は成熟の域に達しようとしていますが、現在もリサーチャーおよび開発者はコア・テクニックをさまざまな新しいデータ・ソースに適用し、向上を図っています。画像認識は検索、小売り、ソーシャル・メディアの分野で新しい能力を発揮するとともに、顧客サービスにおける拡張現実やビデオ分析など、他の分野の発展に寄与しています。ソーシャル・アナリティクスは、これまでと同様にソーシャル情報の新しい情報源とタイプを活用しています。インメモリ・データベース・マネジメント・システムやビッグ・データとエクストリーム・インフォメーション・プロセシング・マネジメントなど、コンピューティングの発展はその範囲と規模が新たなレベルへ移行しています。

新しいデジタル・フロンティア
(New digital frontiers)ITのパフォーマンスと価格のレベルは、従来の境界を超えて、ビジネス・プロセスだけでなく業界さえも根本から大きく変革するレベルにまで達しようとしています。今回のハイプ・サイクルに含まれているこれらのテクノロジには、3Dプリンティング、3Dバイオプリンティング、モバイル・ロボットがあります。

「ガートナーの多くの顧客がIT導入のプランニング・プロセスの一部としてハイプ・サイクルを利用しています。これらの顧客は、一般的に複数のハイプ・サイクルから情報を引き出し、それらに個々の業種や自社に固有のトピックを加味して、独自のハイプ・サイクルと重要度マトリクス (Priority Matrix) を作成しています。一方、ITベンダーは、ターゲットとしているコミュニティの期待と属性に基づいて自社の製品とサービスに対する市場の反応を理解、把握するための手段の1つとしてハイプ・サイクルを活用しています。また、投資家は、『過度な期待』のピーク期に達する前の、または主流として普及する前の啓蒙活動期の初期段階にあるテクノロジをとらえるために、ハイプ・サイクルで右肩上がりの勢いにあるテクノロジに注視しています」(前出ジャッキー・フェン)

先進テクノロジに関する詳細については、「Gartner's Hype Cycle Special Report for 2011」をご覧ください ( http://www.gartner.com/hypecycles )。このスペシャル・レポートには、2011年のハイプ・サイクルについての詳細をジャッキー・フェンが説明する動画に加え、76のハイプ・サイクル・レポートへのリンクが含まれています。
また、先述の「Technology Trends That Matter」を執筆したスティーブ・プレンティス (Steve Prentice) は、来る2011年10月3〜5日に東京・台場で開催される『Gartner Symposium/ITxpo 2011』において、関連のセッションを担当します。『Gartner Symposium/ITxpo 2011』では、ガートナーの国内外のアナリスト、コンサルタントが参集し、「『最前線』に立て ‐ ITリーダーが導く再成長のシナリオ」をテーマに、先進テクノロジを含めた重要なトピックについて、さまざまな提言を行います。

『Gartner Symposium/ITxpo』について
『Gartner Symposium/ITxpo』はCIOおよびIT上級役員が一堂に会する世界最大級のITコンファレンス・展示会であり、本年、お陰様で21回目 (日本開催は16回目) を迎えることができました。このイベントでガートナーは、グローバルなITリサーチ/アドバイザリ企業として、中立・公正な立場から客観的かつ信頼性の高い知見を提供するとともに、主要なテクノロジ・ベンダー各社の最新ソリューションに触れられる場を提供いたします。
『Gartner Symposium/ITxpo』に関する詳細は、以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.co.jp/symposium


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