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ホーム2012年 プレス・リリース −ガートナー、アプリケーションのペース・レイヤリング戦略の採用により イノベーションが促進されるとの見解を発表

平成24年2月22日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、アプリケーションのペース・レイヤリング戦略の採用により
イノベーションが促進されるとの見解を発表
スペシャル・レポートにおいて、より俊敏な対応と高い費用対効果 (ROI) を実現する
ビジネス・ アプリケーション戦略の構築にペース・レイヤが有効であることを説明

 

米国コネチカット州スタンフォード発 − 2012年2月14日 −ガートナーは本日、多くの企業においてエンタープライズ・アプリケーション戦略がビジネス部門のニーズと要求を満たさなくなっており、それにより意思決定の誤りや投資の失敗が頻繁に引き起こされている、との見解を発表しました。


ガートナーのバイス プレジデント兼最上級アナリストのイヴォンヌ・ジェノヴェーゼ (Yvonne Genovese) は次のように述べています。「現在、エンタープライズ・アプリケーションを利用しているビジネス・ユーザーと、これらのアプリケーションを提供しているITプロフェッショナルとの間のギャップが広がりつつあります。ビジネス・リーダーは、ビジネスの特定の問題を解決して、市場の変化に即応するために、導入が容易で、近代的かつ使いやすいアプリケーションを求めています。IT部門は、アプリケーションの統合にかかわる問題を最小限にし、セキュリティを最大限に高め、ITコストを削減するために、限定された包括的なアプリケーションの組み合わせの中での標準化という戦略的な目標の達成を目指しています。これでは、両者の戦略的な目標が相反することになります」


ガートナーのアナリストは、ガートナー・スペシャル・レポート「Accelerating Innovation by Adopting a Pace-Layered Application Strategy」( http://www.gartner.com/technology/research/pace-layered-application-strategy/ ) において、ガートナーが提唱するアプリケーションのペース・レイヤリング戦略とは、アプリケーションを使用目的と変更の頻度で分類し、分類ごとに、異なる管理とガバナンスのプロセスを定義する新しい手法であると説明しています。


これまで、多くの企業は1つの戦略に基づいてアプリケーションの選択と導入および管理を行い、ビジネス価値やテクノロジ面の力強さに基づくアプリケーションの分類手法を採用していましたが、部門が異なればアプリケーションの使われ方も異なるという、根本的な違いには目が向けられていませんでした。


ガートナーは、ペース・レイヤリングのコンセプトを生かしてビジネス・アプリケーション戦略を構築することで、統合性や完全性、ガバナンスを損なうことなく、ビジネス要求への俊敏な対応と優れたROIを実現できると考えています。ガートナーでは、建築物のコンセプトと同様に、アプリケーションに3つのカテゴリすなわち「レイヤ (層)」を定義することで、企業がアプリケーションのタイプを区別し、各レイヤに応じた、より適切な戦略を策定しやすくなるとしています。

  • 記録システム:従来型のアプリケーション・パッケージまたは自社開発のレガシー・システムで、コアとなるトランザクション処理をサポートするとともに、組織にとって最も重要なマスタ・データを管理します。プロセスは明確に定義され、ほとんどの組織で一般的なものであるため変更の頻度は低く、しばしば法的規制等への準拠が変更の理由となります。
  • 差別化システム:各企業固有のプロセスや業界固有の機能をサポートするアプリケーションです。ライフサイクルは中程度 (1〜3年) ですが、ビジネス環境の変化や顧客ニーズに合わせて、より高い頻度で内容を変更する必要があります。
  • 革新システム:新たなビジネス要求や機会に合わせて、アドホック・ベースで構築される新しいアプリケーションです。一般的にそのライフサイクルは短く (0〜12カ月)、ビジネス部門または外部のリソースならびに消費者テクノロジを利用することがあります。

ガートナーのマネージング バイス プレジデント、デニス・ゴーハン (Dennis Gaughan) は次のように述べています。「これらのレイヤは、ビジネス・リーダーたちが抱いている3つのアイデア、すなわち、普通のアイデア、異なるアイデア、新しいアイデアに対応しています。たとえ同じアプリケーションであっても、その使われ方やビジネスモデルとの関係によって、ある企業と他の企業とで分類方法が異なっても構いません。また、いったん分類されたアプリケーションでも、アプリケーションが成熟するに従って、あるいはビジネス・プロセスが実験的な状態から業界標準に適応できる、よく整備された状態へとシフトするに従って、3つのレイヤ間を移動するものと考えられています」


ガートナーのアナリストは、ペース・レイヤリング戦略を策定する際の鍵となる要素の1つは、ビジネス・ユーザーがそれぞれのビジネスに対してどのようなビジョンを持っているか、その説明に注意深く耳を傾けることであるとしています。そのビジョンは次の3つのアイデアに分けることができます。

  • 普通のアイデア:リーダーが、あまり変化することのない一般的な手法でよしとするビジネス領域
  • 異なるアイデア:リーダーが、競合他社と異なる手法を取りたいと考えているだけでなく、異なるアプローチの実行方法を示すことができ、その実行方法が日常的に変化することが期待されるビジネス領域
  • 新しいアイデア:リーダーが概念の考察を始めて間もない段階であり、実行方法の詳細について具体的に明らかになっていないビジネス領域

企業は、新たなビジネス・アプリケーション戦略を策定しなければなりません。その戦略により、安全かつコスト効率の高い環境を提供することで中核的なビジネス・プロセスをサポートしつつ、テクノロジを利用して持続可能な差別化と新しい革新的なビジネス・プロセスの推進を実現したいというビジネス部門の要望に応えなければなりません。


ペース・レイヤリングを活用する秘訣の1つは、アプリケーションに対して粒度のより細かいアプローチを取ることです。前出のイヴォンヌ・ジェノヴェーゼによれば、企業はよくある3文字のアプリケーション・カテゴリ (ERPやCRMなど) を使うことに慣れてしまっていますが、アプリケーションをペース・レイヤに分類するには、これらを個々のプロセスや機能に分割しなければなりません。


例えば、財務会計や受注入力、コラボレーション型需要計画などのアプリケーションは、一般的に1つのERPパッケージに含まれますが、ペース・レイヤリング戦略では、これらはすべて3つの異なるレイヤに属する別々のアプリケーション・モジュールとなります。このアプローチは、個別にパッケージ化されたアプリケーションやカスタム開発されたアプリケーションの分類にも適用すべきです。これらのアプリケーションが一般的な要件、固有のビジネス方法論、または革新的な新しいビジネス・プロセスのいずれをサポートしているのかを判断することが重要です。この判断によって、企業は各アプリケーションの特性に応じて適切なガバナンス・モデル、資金調達モデル、データ・モデルを適用できるようになります。


「企業は、硬直化した画一的な既存のアプリケーション戦略からアプリケーション・ポートフォリオを進化させる方法として、ペース・レイヤをとらえています。したがって、各アプリケーション、あるいはアプリケーション間で、プロセスとデータの整合性に関する要件を確立しておくことが重要になります。 ペース・レイヤリングによるアプローチでは、プロセスとデータの整合性に関する要件はレイヤごとに異なるという考えに基づき、企業の適応性を高めるために、一連のアーキテクチャ基準をレイヤごとに定義しています」(前出 デニス・ゴーハン)


「アプリケーション・ポートフォリオの各レイヤを効果的に管理するためには、強固なガバナンス構造によってすべての利害関係者を統率しなければなりません。ITを管理する側にとっては、これら関係者の一貫性のある継続的な参加を促すガバナンスの文化を醸成することが課題になります。ガバナンスとは、どこに資金が必要なのかをIT部門が利害関係者に一方的に伝えるといったようなことではありません。ガバナンスとは、お互いに敬意を持って、真の協力関係を築き上げるということです」(前出 イヴォンヌ・ジェノヴェーゼ)


ガートナー・スペシャル・レポート「Accelerating Innovation by Adopting a Pace-Layered Application Strategy」( http://www.gartner.com/technology/research/pace-layered-application-strategy/?prm=gcom_classic&ref=g_homelink ) には、ビデオ・コメントに加え、ペース・レイヤリング戦略のさまざまな側面を検証する20以上のレポートへのリンクが含まれています。


なお、ガートナーでは、来る3月2日、『ガートナー エンタープライズ・アプリケーション サミット 2012』を開催し、日本企業がアプリケーションを活用するに当たって抱える課題を整理するとともに、アプリケーション・ガバナンスの在り方を意識しつつ、今後のアプリケーション進化の方向性を示すことで、IT部門が取るべき戦略と施策について提言します。本リリースに関連する「ビジネスの差別化・革新を加速する、ペース・レイヤリング戦略」と題したセッションも予定しています。本サミットの詳細は、下記のWebサイトをご覧ください。
http://www.gartner.co.jp/event/aa/

参考資料
【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/it/section.jsp

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