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ホーム2012年 プレス・リリース − ガートナー、世界のCIO 2,335人への調査結果を発表

平成24年3月9日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、世界のCIO 2,335人への調査結果を発表
日本のCIOは、先進テクノロジを駆使し、顧客/市場にフォーカスした
ビジネス戦略にさらに積極的に関与することが必要であると提言

 

ガートナー ジャパン株式会社 (所在地:東京都港区、代表取締役社長:日高 信彦) のエグゼクティブ プログラム (EXP) では、毎年4,000人を超えるCIOメンバーを主な対象として、CIOが抱える次年度の課題を調査しています。2011年10〜12月に行われた調査では、2012年におけるCIOの課題について全世界で2,335人から回答を得ました。これらのCIOは、世界45カ国のあらゆる業種の企業、政府、公共機関に所属し、そのIT予算の合計は25兆円以上に達します。


日本では、EXPメンバーを含む、さまざまな産業の企業に所属する72人のCIOから回答を得ました。回答企業のIT予算の合計は1兆3,000億円を超えます。


本調査の結果、世界のCIOと日本のCIOには、次のような特徴が見られました。

  • 2012年のIT予算について、前年度に比較して増加すると回答したCIOは、世界で45%であったのに対し、日本では34%と下回りました。一方で、減少すると回答した比率は、世界で19%、日本でも19%と同率でした。IT予算の前年比増加率の平均値は、世界で0.5%の増加、日本で0.3%の増加と、大きな差はなく、どちらもほぼ横ばいという結果になっています。
     
  • 世界のCIOが重視するビジネス戦略では、企業コストを削減する一方で、企業成長を加速する、新規顧客を獲得・維持するといった「攻め」の姿勢が見られます。日本でもこの傾向は共通ですが、IT人材の確保・育成、新規市場や地域への業務拡大が上位にランクされています。
     
  • 世界のCIOが優先するテクノロジでは、アナリティクスとビジネス・インテリジェンス (BI)、モバイル・テクノロジ、クラウド・コンピューティング (SaaS/PaaS/IaaS)、コラボレーション・テクノロジ (ワークフロー) がそれぞれ1位から4位にランクされており、CIOが顧客/市場とのつながりを重視していることが明確になっています。日本では、3位にエンタプライズ・アプリケーション (ERP) がランクされる一方で、クラウド・コンピューティングは9位に低迷している点が特徴です。
     
  • ビジネス面でITがどの程度貢献できているかとの質問に対して、世界では、顧客経験価値、企業の学習と成長、顧客エンゲージメントの順であったのに対して、日本では生産/サービスの創造が圧倒的であり、以下、顧客エンゲージメント、顧客経験価値の順で、企業の学習と成長は最下位という結果でした。

これらの特徴について、ガートナーでは次のように分析しています。


世界および日本の経済・金融情勢、そして企業の競争環境は依然として複雑であることに変わりはありません。このような環境下では、従前であればコスト削減に最大の重点が置かれがちでしたが、今日では企業成長と経営効率の両立を追求する方向にあります。この背景には、モバイル、ソーシャル、クラウド、BIといった近年の先進テクノロジ全体の目覚ましい進展や、ITをコスト削減や効率化の単なる道具としてではなく、競争優位性を生み出し企業収益を増加させる手段であるとするCEO/CIOの期待と認識があると考えています。


世界のCIOは、企業成長と経営効率の両立の鍵は顧客/市場および顧客/市場と企業の関係にあり、この分野が極めて重要であると考えています。具体的には、顧客経験価値を重要視して顧客/市場からのフィードバックを分析し、その分析結果に基づいて自社の施策やリソース配分を見直し、新たな製品/サービスを提供するという一連のサイクルを素早く回転させることを、先進のテクノロジを駆使して実現しようとしているとガートナーは分析しています。このことによって、世界の企業のCIOは、ビジネスにより直接的な影響を与えるポジションに自らを置き、社内外のプレゼンスを高めることに意欲的であるとみています。


これに対して日本では、顧客/市場を重視する点は同様ですが、先端テクノロジや変化に対して総じて慎重であり、ERPへの優先度が高いといったように、アジア圏などの新興成長市場におけるビジネスを支援するためのグローバル・ロールアウトが急務になっている傾向が見られます。また、日本では製品/サービスそのものに対する志向が依然として強く、顧客経験価値や学習と成長への志向が相対的に弱いなど、「モノ志向」がCIOのマインドにも見られ、カスタマーインの発想が前面に出にくくなっています。このようなことから、顧客/市場からのフィードバックを先進のテクノロジの活用によって自社の戦略に生かすサイクルが十分に機能しておらず、国際的な顧客/市場の変化への対応スピードで後れを取る可能性が懸念されます。


これらの分析結果から、ガートナーは日本のCIOに向けて、先進テクノロジを駆使して、顧客/市場にフォーカスしたビジネス戦略にさらに積極的に関与することが必要であると提言します。そのことが、ITとビジネスとの信頼関係を強化し、自らのプレゼンスを高めることにつながると考えます。

 

2012年におけるビジネス戦略の優先度 (※1)


「*」=ベスト10圏外もしくは当該年にはなかったランキング項目

出典:ガートナー

 

2012年におけるテクノロジ面の優先度 (※2)

「*」=ベスト10圏外もしくは当該年にはなかったランキング項目

出典:ガートナー

 

「※1」「※2」:グローバルのそれぞれの上位10項目については、下記、参考資料をご確認ください。

 

<参考資料>


グローバルにおけるビジネス戦略の優先度

 

グローバルにおけるテクノロジ面の優先度


<ガートナー エグゼクティブ プログラム (EXP) の概要>

ガートナー エグゼクティブ プログラム (EXP) は、全世界で約4,000人のメンバーを持つ、世界最大級のCIO向け会員組織です。日本国内においても、本プログラムに対するCIO/IT部門長の方々のニーズが高まっていることから急速に事業を拡大しつつあり、メンバー数も急増しております。
ガートナーEXPは、CIO/IT部門長の生産性と専門能力を強化するための支援プログラムです。EXPメンバーは、専任のプログラム・ディレクターから、ガートナーが有するIT戦略/IT経営にかかわる最先端専門知識を入手し、メンバー個別の状況に応じた適切かつ的確な具体的課題解決のためのアドバイスを受けることができます。また、同様の課題を持つ国内のメンバーや全世界のメンバーとの情報交換を通じて、課題解決の一助としていただいています。

 

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