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ホーム2012年 プレス・リリース − ガートナー、2013年以降にIT部門およびユーザーに影響を与える重要な展望『Gartner Predicts 2013』を発表

2012年11月13日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、2013年以降にIT部門およびユーザーに影響を与える重要な展望
『Gartner Predicts 2013』を発表

米国コネチカット州スタンフォード発 − 2012年10月24日 − ガートナーは本日、2013年以降にIT部門およびユーザーに長期的かつ大きな変化を与える重要な展望『Gartner Predicts 2013』を発表しました。

2013年の展望では、次世代のビジネス主導のソリューションへCIOが移行するのを促す経済的リスク、機会、イノベーション (革新) に焦点が当てられています。後述するトレンドとトピックは、ガートナーのリサーチ分野から最も重要かつ注意すべき予見として選定したものです。これらを見ると、さまざまな要因によって従来型のIT管理能力が低下していることが改めて浮き彫りになっています。

ガートナーのマネージング・バイスプレジデントでガートナー・フェローのダリル・プラマー (Daryl Plummer) は次のように述べています。
「テクノロジの未来はこれまで以上に変化が激しく、また相変わらず不安定な経済環境において、CIOはCEOの優先事項に対応しなければなりません。コンシューマライゼーションが定着し『力の結節 (Nexus of Forces:力の強固な結び付き)』にCEOが一定の期待を持つ中、CIOには依然としてシステムとサービスの信頼性、サービス性、可用性を提供していくことが求められています。これらの優先事項はさまざまな分野を網羅していますが、ITの世界が進展するのに伴い、従来の管理環境よりも大幅に広い範囲を網羅した活動を管理・調整しなければならなくなってきています。これによってもたらされる管理能力の低下が、いくつかの展望に反映されています」

ガートナーによるIT部門向けの重要な展望は次のとおりです。

2015年まで、企業の90%はWindows 8の大規模展開を回避する

Windows 8は、Microsoftが同社の主力製品にタッチ・インタフェースを実装することで、急成長している市場でAppleに対抗するために開発した製品です。Microsoftにとって、これは製品の近代化を図るために避けられない変化であり、IT部門にできるだけ早くこの新しいインタフェースへ移行することを推進しています。しかし、ほとんどの企業およびこれらの企業が信頼している管理ベンダーではまだこうした変化に対応する準備が整っていないため、企業は状況が安定するのを待ってから移行に取り掛かると考えられます。IT企業であるMicrosoftはこのような変化を速いペースで進めていくことができますが、顧客ベースの大部分にとってそこまで速い変化に対応することは難しいと考えられます。こうしたことから、市場の成熟には相応の時間を要し、当面はほとんどの企業が様子見となるでしょう。

2014年末までに、携帯端末ベンダーのトップ5社中3社が中国企業になる

新興市場における携帯電話の普及によって、トップ・ベンダーの交代が進んでいます。Androidのオープン性によって、ソフトウェアにおける経験やエンジニアリング能力が十分でないとされていたOEMに対して、新しい市場が創出されています。市場は引き続きAndroidとiOS、これらを取り巻くエコシステムを中心に統合が進み、市場における力を強めようとしています。しかし、ほとんどのベンダーがAndroidをサポートしており、差別化は難しい状況になっています。結果として従来の携帯端末ベンダーの状況は圧迫され、ハイエンド・モデルでAppleやSamsung Electronicsと競合できなくなっており、積極的に攻勢をかけてきている新しいベンダー (特に同じAndroidプラットフォームを採用しているHuaweiおよびZTE) との差別化に躍起になっています。これは新興市場だけに見られる現象ではないため、中国のベンダーはエントリ・レベルのスマートフォンに対する国内市場での確固としたプレゼンスを活用して、他の地域へと広げていく機会を手にすることが可能になっています。

2015年までに、ビッグ・データ需要により創出される雇用機会は世界で440万人に達するが、実際に採用につながるのは3分の1のみにとどまる
ビッグ・データへの需要が高まっている中、企業はこのチャンスを生かすために自社のコンピタンスとスキルを改めて評価する必要があります。企業や組織が、新たな人材の採用によって、自社に不足しているコンピタンスやスキルを補うことができれば、自社の収益と市場での競争という2つの側面で現実的なメリットを享受することができます。採用活動を進める上での重要な課題は、企業が必要とするのは新しいスキルセットを有している人材であるということです。このような人材には、ビッグ・データから価値を引き出すためのデータ管理やアナリティクス、ビジネスの経験とノウハウ、そして従来とは異なる手法を身につけた人材に加え、データを視覚化するためのアーティストやデザイナーなども含まれます。

2014年までに、欧州連合 (EU) 指令によって雇用の保護が進められ、2016年までにオフショアリングは20%減少する
経済危機が続く中、EUにおける失業率は引き続き増加傾向にあります。短期的な回復の見込みがほとんどない状態において、2014年末までにローカルの雇用を保護するためのEU指令が導入されるとガートナーはみています。このような雇用保護の法令によって、2016年までにオフショアリングは20%近く減少するでしょう。ただし、これは企業がグローバル・デリバリ・モデルを捨てるという意味ではなく、このモデルの中でどこに労働力を配置するのかといった、バランスの見直しが行われることを意味しています。企業にとって、これは、欧州域内で労働力が安価な地域や国内のコストが低い地域へ投資する機会となります。


2014年までに、西欧主要市場におけるITの新規採用の大部分は、アジアを本拠とし2桁成長している企業に占められる
アジア (特に中国とインド) では、2桁成長している成功企業が増えています。これらの企業は2015年までに主要な西欧市場に大規模な投資を行い、地理的プレゼンスを大幅に高めるでしょう。西欧企業が依然として経済危機の影響への対処を行っている一方で、結果としてこれらのアジア企業は、その成長を支える人材としてIT専門職を大量に採用するでしょう。西欧企業とアジア企業の間の不均衡な採用状況をさらに助長する要因になるのが産業化されたITソリューションの利用であり、これらのソリューションによって西欧企業におけるIT人材へのニーズはさらに低下するでしょう。

 

2017年までに、従業員によるモバイル・デバイスでのコラボレーション・アプリケーション使用の増加により、企業のコンタクト情報の40%がFacebookに漏洩する

Facebookはスマートフォンおよびタブレット端末にインストールされているアプリケーションのトップ5の1つであり、新しいコンタクト先を見つける上で非常に有用であるということから、多くの企業がFacebookや同種の製品との相互リンクを認めざるを得ない状況になっています。企業のITインフラストラクチャとやりとりするデバイス上に消費者向けアプリケーションと企業向けアプリケーションが物理的に混在する状況に対し、当然のことながら多くの企業が不安を感じています。しかし、企業が管理している公認のアプリケーションと消費者向けアプリケーション間の情報のやりとりを可能にする基盤となっているテクノロジについての議論はほとんどされていません。これらのやりとりを追跡管理することは難しく、情報の伝送を管理するテクノロジの構築と展開、管理はさらに難しいのが現実です。

2014年にかけて、従業員所有のデバイス (BYOD) は企業所有デバイスの2倍以上の率でマルウェアの被害を受ける
企業ネットワークは、BYOD (個人所有デバイスの業務利用) 環境の原型である大学などのキャンパス・ネットワークと同じ環境に近づくでしょう。キャンパス・ネットワークにおいて、大学側は学生が持ち込むデバイスを十分に管理できないため、ネットワーク・アクセスを統制するポリシーを強制適用し、ネットワークを保護することに重点を置いていました。ガートナーは、企業もこれと同種のアプローチを採用し、自社のポリシーに準拠していないデバイスのアクセスを禁止または制限するようになると考えています。BYODを採用する企業は、従業員が持ち込むデバイスについて、企業ネットワークへのアクセスを認めるデバイスと禁止するデバイスを分ける明確なポリシーを確立する必要があります。BYODの時代において、セキュリティのプロフェッショナルは、モバイル・デバイスの脆弱性に関する情報とセキュリティに関する情報を注意深くモニタリングし、ポリシーを適応させていくことで適切に対応していく必要があります。

2014年にかけて、スマート・オペレーショナル・テクノロジの普及によりソフトウェア支出が25%増加する
自動販売機や医療機器、船舶用エンジン、パーキング・メータなど、これまで特定機能をハードウェアのみでこなしていたデバイスにも、いまやソフトウェアが組み込まれ、センサはインターネットにつながり、データ・ストリームを送受信するようになっています。このマシン間通信は、ソフトウェア・コストの大幅な増加を招く可能性があります。その理由は次の4つです。(1) 膨大な数のデバイスに実装されている軽量データベースやOSなどのソフトウェアの数が多い、(2) 従来のソフトウェア・ベンダーが、一定の環境下においては、たとえ間接的なアプリケーションへのアクセスであってもライセンス料を徴収するようになっている、(3) オペレーショナル・テクノロジのベンダーがITに似たプラットフォームを開発し、ハードウェア販売から年間料金型ソフトウェア販売へと移行している、(4) その販売先の顧客がIT部門の人員でもソフトウェア調達のプロフェッショナルでもないため、分かりづらいコストとリスク、表に出てこないコストとリスクに気付くことなく高額のライセンス契約にサインしてしまう。

2015年までに、グローバル1000企業の40%が、ビジネス・プロセスを変革する中心的な仕組みとしてゲーミフィケーションを採用する
関係各所の関与レベルの低さが原因で、ビジネスの変革を目指すプロジェクトの70%が失敗に終わっています。ゲーミフィケーションによってこのような関係各所の関与を促し、作業の透明性を確保し、従業員の行動とビジネスにおける結果を結び付けることが可能になります。企業はフィードバック、評価、インセンティブなど、ゲーム・プレーヤーの関心を引き付けるためにゲームのデザインと同じテクニックを採用することで、ビジネス・プロセスの変革に必要な関係各所の関与を取り付けています。 ゲーミフィケーションは既にさまざまな業界で効果を発揮しており、その世界市場は2012年の2億4,200万ドルから2016年には28億ドルへと成長し、2013年には企業のゲーミフィケーションが消費者のゲーミフィケーションを凌駕することになるでしょう。

2016年までに、靴、タトゥー、アクセサリなどのウェアラブル・スマート・エレクトロニクスは100億ドル産業に成長する

今後4年間におけるウェアラブル・スマート・エレクトロニクスの売り上げの大部分は、アスレチック・シューズとフィットネス・トラッカ、耳装着型の通信デバイス、糖尿病患者向けのインスリン自動投与装置などが占めることになるでしょう。一般的にフィットネス・トラッカをはじめとするウェアラブル・スマート・エレクトロニクスには、利用者に役立つ知見を提供する分析アプリケーションやサービスが付属しています。特に、個人の趣向、所在地、バイオセンシング、ソーシャル情報などと組み合わせることで、これらのアプリケーションとサービスはこれまでになかった新しい価値を消費者に提供します。CIOは、ウェアラブル・エレクトロニクスからのデータをどのように活用すれば従業員の生産性を向上させ、資産管理能力を高め、ワークフローを改善できるのかを評価する必要があります。また、ウェアラブル・エレクトロニクスが提供する詳細な情報によって、小売企業はターゲットを絞った広告とプロモーションを展開することが可能になります。

2014年までに、市場の統合によりITサービス・ベンダーのトップ100社中20%が市場から姿を消す
クラウド、ビッグ・データ、モバイル、ソーシャル・メディアによる「力の結節」の台頭と、不透明な経済環境によって、現在約1兆ドルの規模を有する世界のITサービス市場の再構築が加速するでしょう。2015年までに、ITサービス・ベンダーの売り上げの15%程度が低コスト・クラウド・サービスに浸食され、サービスの工業化と付加価値強化に十分に投資していない大手ベンダーの20%以上が、合併・買収 (M&A) によって市場から姿を消すでしょう。この動きはまた、単なるオフショア/ニアショア・アプローチが制限される一方で、低コストなITサービスのオンショア化が進むか、グローバルな人材配置の再考が不可避になるという、旧来のITサービス・ベンダーにとっては困難な状況が到来することを意味します。CIOは、ITサービスで利用するベンダーおよびそのタイプを改めて評価しなければなりませんが、特にインフォメーション、モバイル、ソーシャルの戦略をサポートするクラウドに対応したベンダーを重点的に評価する必要があります。

参考資料
【海外発プレスリリース】 本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。 本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。 http://www.gartner.com/it/section.jsp

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