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ホーム2015年 プレス・リリース −|ガートナー、2016年の戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10を発表

参考資料 【海外発プレスリリース】 本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。 本資料の原文を含めガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/newsroom/


2015年10月29日
ガートナー ジャパン株式会社
広報室

ガートナー、2016年の戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10を発表
『Gartner Symposium/ITxpo』(10月28〜30日、東京・台場) において
トップの業界トレンドを明らかに

米国フロリダ州オーランド発 − 2015年10月6日 − ガートナーは、2016年に企業・組織にとって戦略的な重要性を持つと考えられるテクノロジ・トレンドのトップ10を発表しました。これは、世界各国で開催している『Gartner Symposium/ITxpo』において明らかにされています。

ガートナーは、企業に大きな影響を与える可能性を持ったテクノロジ・トレンドを「戦略的テクノロジ・トレンド」と呼んでいます。ここで言う「大きな影響」とは、ビジネスやエンドユーザー、ITに革新を起こすもの、多大な投資の必要が生じるもの、導入が遅れた場合に機会損失などのリスクにつながるものを含んでいます。これらのテクノロジは、企業の長期的なプラン、プログラム、イニシアティブに影響を及ぼします。

ガートナーのリサーチ バイス プレジデント 兼 ガートナー・フェローのデイヴィッド・カーリー (David Cearley) は次のように述べています。「ガートナーのトップ10のテクノロジ・トレンドは、2020年までのデジタル・ビジネスの機会を形作るものです。最初の3つのトレンドは、物理的な世界と仮想世界の融合とデジタル・メッシュの出現に関するものです。企業がデジタル・ビジネスに焦点を当てている一方で、今、アルゴリズム・ビジネスが出現しつつあります。ビジネスの未来は、アルゴリズム − 関係性と相互接続性 − によって決まります。アルゴリズム・ビジネスの世界では、人間が直接関与しないバックグラウンドで多くのことが行われます。これを可能にするのがスマート・マシンであり、その次の3つのトレンドがこれらに対応しています。最後の4つのトレンドはITの新しい現実、デジタル・ビジネスとアルゴリズム・ビジネスのサポートに欠かせない新しいアーキテクチャとプラットフォームのトレンドに対応しています」

2016年に注目すべき戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10は次のとおりです。

デバイス・メッシュ

デバイス・メッシュとは、アプリケーションおよび情報へのアクセス、またユーザーが利用するソーシャル・コミュニティ、行政サービス、企業とのコミュニケーションなど、ますます広がりを見せているエンドポイント群で構成される環境を意味します。デバイス・メッシュには、モバイル・デバイス、ウェアラブル、家電、車載デバイス、環境デバイスなどが含まれます (例えばモノのインターネット [IoT] のセンサ)。 カーリーは次のように述べています。「ポストモバイルの世界では、従来のモバイル・デバイスの枠を大きく超えて、デバイスで構成された網の目 (メッシュ) が取り巻くモバイル・ユーザーに焦点がシフトします」

さまざまなネットワークを通じてバックエンド・システムと連携するモバイル・デバイスの数が増えている一方で、これらのモバイル・デバイス間では連携のない場合がほとんどです。デバイス・メッシュが発展するのに伴い、このようなデバイス間の協調的なコミュニケーションを拡張し強化する接続モデルが登場するでしょう。

アンビエントなユーザー・エクスペリエンス

デバイス・メッシュによって、新しい、継続的でアンビエントな (環境に溶け込んだ) ユーザー・エクスペリエンスの基盤が確立されます。拡張現実と仮想現実を提供する没入型 (イマーシブ) 環境は非常に大きな可能性を持っていますが、ユーザー・エクスペリエンスの1つの側面にすぎません。アンビエントなユーザー・エクスペリエンスでは、デバイス・メッシュ、時間、空間の境界の連続性が維持され、ユーザーがある場所から別の場所へ移動した場合でも、物理環境、仮想環境、電子環境を通じた一連のデバイスとコミュニケーション・チャネルのシフトに合わせて、ユーザー・エクスペリエンスもシームレスに移行します。

カーリーは、次のように述べています。「企業にとって、モバイル・アプリケーションをデザインすることは引き続き重要な戦略事項の1つです。ただし最先端のデザインでは、IoTセンサに加え、自動車や工場さえも含めた一般的な対象物を含む、複数の異なるデバイスを横断してシームレスなエクスペリエンスを提供するところに焦点が当てられています。2018年までに、このように高度なエクスペリエンスをデザインすることは、独立系ソフトウェア・ベンダー (ISV) のみならず大企業にとっても重要な差別化要因になるでしょう」

3Dプリンティングの材料

3Dプリンティングの進化によって、既にニッケル合金やカーボン・ファイバ、ガラス、導電性インキ、製薬、生体物質などを含む幅広い材料による3D印刷が実現しています。これらのイノベーションによって航空宇宙や医療、自動車、エネルギー、軍事など、3Dプリンタの実用的なアプリケーション分野が広がるのに伴い、ユーザー・ニーズも高まっています。3D印刷が可能な材料の幅が広がることで、企業向け3Dプリンタ出荷台数の年平均成長率 (CAGR) も2019年まで64.1%で推移するでしょう。このような技術の発展を背景に、アセンブリ・ラインやサプライチェーン・プロセスにおいても3Dプリンティングを活用するための見直しが必要になってくるでしょう。

カーリーは次のように述べています。「今後20年にわたり、3Dプリンティングで印刷可能な材料の幅はコンスタントに増え、印刷時間はさらに短くなるでしょう。また、合成部品の印刷とアセンブリを可能にする新しいモデルが出現するでしょう」

「すべて」のインフォメーション

デジタル・メッシュ上のすべてのモノは、情報を生み出し、利用し、発信します。これらの情報には単なるテキスト、音声、動画の情報だけでなく、感覚情報やコンテキスト依存型の情報なども含まれます。「すべて」のインフォメーションでは、こうした異なるデータソースからのすべてのデータを関連付ける戦略とテクノロジによって、このような情報の流入に対応します。情報はあらゆるところに遍在していますが、通常はそれぞれの連携がなく、不完全であったり利用できなかったり、理解することができない場合がほとんどです。しかし、このような意味を成さない膨大な量の情報も、グラフ・データベースなどのセマンティック・ツールや他の新しいデータ分類手法、情報分析手法などの発展によって意味付けられるようになるでしょう。

高度な機械学習

機械学習の発展によって、深層ニューラル・ネットワーク (DNN) は旧来のコンピューティングおよび情報管理を超え、自律的に学習して周囲の状況を認知できるシステムが実現するでしょう。データソースの爆発的な増加と情報の複雑さの増大によって、手作業での分類や分析は経済的にも物理的にも現実的ではなくなっています。DNNはこれらのプロセスを自動化し、「すべて」のインフォメーションのトレンドにかかわる重要な課題へのソリューションを提供します。

DNN (機械学習の進化形で、特に大規模で複雑なデータセットに適用可能) によって、スマート・マシンは「インテリジェント」になります。ハードウェア・ベースのマシンやソフトウェア・ベースのマシンは、コンテンツの最も細かい詳細から幅広い概念的なクラスまで、それぞれの環境内であらゆる特性を自律的に学習します。高度な機械学習は急速に発展している分野であり、企業はこれらのテクノロジを自社の競争力強化へどのように役立てられるかを評価しなければなりません。

自律型のエージェントおよびモノ

機械学習によって、ロボットや自律走行車、仮想パーソナル・アシスタント (VPA)、スマート・アドバイザなど、自律的 (少なくとも半自律的) に機能するスマート・マシンの導入の幅が広がりました。例えばロボットなど、物理的なスマート・マシンの進化は大きな関心を集めますが、実際はソフトウェア・ベースのスマート・マシンの方がより短期的な時間枠で幅広い影響力を有しています。Google NowやMicrosoftのCortana、AppleのSiriをはじめとするVPAはますますスマート化しており、自律型エージェントの先駆け的な存在となっています。アシスタントという新しい概念は、自律型エージェントを主たるユーザー・インタフェースとする、アンビエントなユーザー・エクスペリエンスをサポートします。ユーザーは、スマートフォンのメニューやフォーム、ボタンなどを操作する必要がなくなり、極めてインテリジェントなエージェントであるアプリに音声で指示を出すだけで済みます。

カーリーは、次のように述べています。「これからの5年間、世界はコンテキスト依存型の動的なアクションとインタフェースを提供するインテリジェント・エージェントによって、ポストアプリの世界へと進化するでしょう。ITリーダーは、自律型のモノとエージェントをどのように活用すれば人手による作業の効果を増大させ、人間でなければできない作業だけに集中できるようになるのかを考えなければなりません。ただし、スマート・エージェントとモノは長期的な現象であり、今後20年にわたって継続的に進化し活用範囲が広がっていくということを念頭に置く必要があります」

アダプティブ・セキュリティ・アーキテクチャ

デジタル・ビジネスおよびアルゴリズム・エコノミーの複雑さと、新たに登場した「ハッカー産業」が組み合わさることで、企業・組織にとって脅威の対象となる領域は大きく広がります。特に顧客およびパートナーのシステムとの統合を進めるためにクラウド・ベースのサービスとオープンAPIを利用する企業が増えている現在、境界防御およびルール・ベースのセキュリティに依存することは適切ではありません。ITリーダーはさまざまな脅威を検知して対応することに集中しなければならないとともに、より従来型の阻止/防止対策に重点を置く必要があります。アプリケーションによるセルフプロテクションおよびユーザーとエンティティの行動分析が、適応力のあるセキュリティ・アーキテクチャをサポートします。

高度なシステム・アーキテクチャ

デジタル・メッシュとスマート・マシンが企業で価値を発揮するためには、コンピューティング・アーキテクチャに高い性能が求められます。このように高い性能が期待できる要因となっているのが、ハイパワーで超高効率なニューロモルフィック・アーキテクチャです。ニューロモルフィック・アーキテクチャの基盤であるフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ (FPGA) によって、このアーキテクチャには、例えば高電力効率で1テラフロップを超える速度で実行できる能力など、飛躍的なパフォーマンス向上のメリットがあります。

カーリーは、次のように述べています。「グラフィック・プロセシング・ユニット (GPU ) とFPGAを基盤とするシステムは人間の脳の働きに近く、特にスマート・マシンが利用するディープ・ラーニングや他のパターン・マッチング・アルゴリズムに適しています。FPGAベースのアーキテクチャでは、デバイス・メッシュの消費電力を大幅に低減しながらより小さなフォーム・ファクタにアルゴリズムを配分できるので、例えば住宅や自動車、腕時計、またユーザー自身さえも含め、極小規模のIoTエンドポイントにまで高度な機械学習機能を広げることが可能になります」

メッシュのアプリ&サービス・アーキテクチャ

モノリシックな線形のアプリケーション・デザイン (3層アーキテクチャなど) は、疎結合による組み込み型のアプローチであるアプリ&サービス・アーキテクチャへと移行しつつあります。ソフトウェア定義のアプリケーション・サービスを基盤にするこの新しいアプローチによって、Webスケールのパフォーマンスと柔軟性、俊敏性が実現されます。オンプレミスとクラウドの両方を通じてアジャイルな提供とスケーラブルな展開をサポートする、分散型のアプリケーション構築における新たなパターンの1つが、マイクロサービス・アーキテクチャです。また、アジャイル開発とマイクロサービス・アーキテクチャの実現に欠かせないテクノロジの1つとして注目を集めているのが、コンテナです。モバイルおよびIoTの要素をアプリ&サービス・アーキテクチャに組み込むことで、バックエンド・クラウドの拡張性とフロントエンド・デバイスのメッシュ・エクスペリエンスをサポートする包括的なモデルが実現します。企業のアプリケーション部門は、デジタル・メッシュを網羅する俊敏かつ柔軟で動的なユーザー・エクスペリエンスを備え、俊敏かつ柔軟で動的なクラウド・ベースのアプリケーションを提供する、新しい最先端のアーキテクチャを構築しなければなりません。

IoTアーキテクチャ&プラットフォーム

IoTプラットフォームはメッシュのアプリ&サービス・アーキテクチャを支援する役割を果たします。IoTプラットフォームの管理、セキュリティ、統合、その他のテクノロジと標準は、IoTを構成する要素の構築と管理、セキュリティの基盤になります。アーキテクチャと技術の面から見たとき、IoTプラットフォームは、IoTの実現のためにIT部門が目に見えない部分で行う作業になります。IoTはデジタル・メッシュおよびアンビエントなユーザー・エクスペリエンスの一部であり、IoTプラットフォームの新しく動的な世界によって、これらが実現可能になります。

カーリーは次のように述べています。「IoTを導入するすべての企業は、IoTプラットフォーム戦略を策定する必要があります。ただし、競合ベンダー間のアプローチが不完全なことから、2018年まで標準化は難しいでしょう」

なお、本プレスリリースの詳細については、10月28〜30日に東京・台場で開催中の『Gartner Symposium/ITxpo 2015』において、本日、アナリストのジェイミー・ポプキン (Jamie Popkin) が、講演21B『2016年の戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10』にて、解説しています。

『Gartner Symposium/ITxpo』について
『Gartner Symposium/ITxpo』はCIOをはじめとするITリーダーが一堂に会する、世界で最も重要なITイベントです。このイベントでガートナーは、グローバルなITリサーチ/アドバイザリ企業として、中立・公正な立場から客観的かつ信頼性の高い知見を提示するとともに、主要なテクノロジ・ベンダー各社の最新ソリューションに触れることができる場を提供いたします。

『Gartner Symposium/ITxpo』は、企業が自社の現状と将来の展望を検証、確認、再定義する上で非常に有意義なイベントとして高い評価を得ています。 『Gartner Symposium/ITxpo 2015』(10月28〜30日、東京・台場) に関する詳細は、http://www.gartner.co.jp/symposium でご覧いただけます。


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