「来期も一律削減で」。この一言で始まる予算会議が、以前ほど機能しなくなっています。理由は2つあります。ひとつは、IT支出の増加分の多くが、自部門で決めた投資ではなくなっていること。もうひとつは、そうした削減が長続きしないことです。
ガートナーでは、支出の削減とコストの戦略的な管理を、別のものとして捉えています。削減は必要になる場面こそあるものの、戦略ではありません。ITコスト最適化の全体像と基本的な進め方は「事業価値で見直すITコスト最適化」で解説していますが、本記事はそこから「削減と戦略的管理は何が違うのか」について掘り下げています。
いま起きている支出構造の変化を確認したうえで、戦略的なIT予算管理をどう構造化するべきかを解説します。