前出の海老名は次のように述べています。
「ソフトウェアの利用は複雑化しています。単一ベンダーが提供するソフトウェアのみを使うのではなく、他のベンダーのソフトウェアとインテグレーションする、また、アドオン画面経由でアクセスする、ということも一般的です。最近では、IoT (モノのインターネット) やロボティック・プロセス・オートメーション (RPA) といった技術の進展もあり、今後の新規契約や契約更新では、ソフトウェアへのアクセス形態がさらに多様化することが予想されます。こうした中、どういった操作に対し、どのようなライセンスが必要か、ユーザー企業にも混乱が見られます。ソフトウェアの契約時や、日々の運用の中で、自社が所有するライセンスと利用シナリオについて、ソフトウェア・ベンダーとの間にギャップがないよう、詰めておくことが必要です。こうした交渉やコミュニケーションに、国内のユーザー企業は、さらに精通しなければなりません。例えば、契約書において問題になりがちな文言を把握しておくこと、自社が強い交渉力を持つ方法や機会を把握することが大切です」
本プレスリリースに関連する内容は、以下のガートナー・レポートにて詳細をご覧いただけます。
「ソフトウェア (SAP/Oracle/Microsoft) 契約交渉のリサーチ一覧」(SOR-18-22、2018年7月10日付)
「Microsoftソフトウェア契約:Office 365ライセンスの交渉術」(SOR-18-16、2018年6月5日付)
「SAP/Oracleソフトウェア契約:交渉力を高める秘訣」(SOR-17-31、2017年9月20日付)
これらは、下記Webサイトのサービスをご契約いただいているお客様に提供されています。 https://www.gartner.co.jp/research/jcor/
ガートナーは8月31日、『ガートナー ITソーシング、プロキュアメント&アセット・マネジメント サミット 2018』を開催します。本サミットでは、国内外のアナリストならびにコンサルタントが、デジタル時代のIT人材を中心テーマに据えつつ、IT戦略・投資・組織・ソーシングなどのトピックにおける最新のトレンドや最先端の知見、洞察を提供いたします。当日は、前出の海老名をはじめとしたアナリストが、SAP、Oracle、Microsoftの各ユーザー企業を対象に、ソフトウェア契約交渉について議論するセッションも実施します。
サミットの詳細については下記Webサイトをご覧ください。 https://www.gartner.co.jp/event/ss/
本サミットのニュースと最新情報は、ガートナーのTwitter (https://twitter.com/Gartner_jp) でもご覧いただけます (#GartnerITSV)。
調査手法
本Web調査は、日本国内のパッケージ・アプリケーション・ソフトウェアおよびデスクトップ・ソフトウェアのユーザー企業を対象に、2018年4月に実施しました。掲載した調査結果は、SAPユーザー企業 (n=67)、Oracleユーザー企業 (n=65)、SAP/Oracle以外のパッケージ・アプリケーション・ソフトウェア・ユーザー企業 (n=54)、Microsoft Office 365ユーザー企業 (n=89)、Microsoft以外のデスクトップ・ソフトウェア・ユーザー企業 (n=54) からの回答をまとめたものです (有効回答数:209)。