2026年5月19日

Gartner、AIから価値を引き出すための3つの柱を発表

ガートナー データ&アナリティクス サミット (5月19~21日) において、D&AリーダーがAIのROIを向上させるために注力すべき分野についてアナリストが解説

 

ビジネスおよびテクノロジのインサイトを提供するガートナージャパン株式会社 (以下Gartner) は、不確実なコストがAIの価値を制限することを懸念しているデータ&アナリティクス (D&A) およびAIリーダーは、5人中1人であるとの調査結果を発表しました。

これは、Gartnerが2025年11月~12月にD&AおよびAIリーダー353人を対象に実施した調査から明らかになったものです。調査から、財務的なガードレールやAI FinOps (ファイナンシャル・オペレーションズ) を導入している組織は44%と半数近くであることも明らかになりました。

バイス プレジデント アナリストのアダム・ロンサール (Adam Ronthal) は次のように述べています。「AIの導入率は2024年には5社中2社だったものが、現在では5社中4社と倍増しています。D&Aリーダーは、組織のAIに対する目標や目指す姿に応えるため、ROI (投資収益率) を明確に意識する必要があります。D&Aリーダーは、AIブームやバブル崩壊への懸念が渦巻く中で、ビジネス上の明確な価値を提供する責任があることを認識すべきです」

「価値の創出は、しばしばROIで測定されますが、D&Aリーダーはこれを単なる財務指標以上のものとして捉える必要があります。価値へのアプローチには3つの方法があり、これらはD&Aリーダーが組織をAIによる価値創出という荒波の中で安全かつ効果的に導く助けとなります」(ロンサール)

[Image Alt Text for SEO]

ガートナー データ&アナリティクス サミットのステージで解説するアナリストのアダム・ロンサール

本日から開催しているガートナー データ&アナリティクス サミットのオープニング基調講演において、アナリストがD&AリーダーがAIから価値を引き出す3つの方法について解説しました。

AIで目指す姿を設定する

加速する変化と不確実性、信頼性やコントロールへの懸念が高まる中、継続的な学習と適応が求められています。

「D&AリーダーはAIの実験を重ね、多くを学んでいるかもしれません。一方で他の組織も実験を重ねているため、取り残されるリスクもあり得えます。D&Aリーダーは、データから得られるインサイトとチームの知識や直感を最大限活用するために、AIで目指す姿を明確に設定すべきです。これが“Return on Intelligence (知性がもたらす成果)”です」(ロンサール)

AIで目指す姿を設定するために、D&Aリーダーは、AIに関するリーダーシップを発揮して、AIがD&Aに与える影響を根本から問い直すほか、AIで目指す姿を組織で共有し、目標とするレベルを定めること、ならびに、AIに伴う予測不能な隠れたコストを早期に管理する必要があります。

AI基盤を強化する

強固な基盤のないAIは、多くの組織にとって高価な実験の域を出ません。

AI生成AIが、遅れたシステム更新や分断されたチーム、長年の技術的負債を補うことを期待するのは幻想です。D&Aリーダーは、データがAI-Readyになっていることを確認し、誤ったデータが誤った人に公開されないようにし、誤認・誤解・ハルシネーション (もっともらしい虚偽) を防ぐために、よく設計されたコンテキスト・レイヤを構築すべきです。これが“Return on Integrity (一貫性がもたらす成果)”です」(ロンサール)

強固なAI基盤を構築しリスクを軽減するために、D&Aリーダーは、基礎固めの取り組みをAIでの目標とするレベルに合致させるほか、ガバナンスを価値の加速装置へと転換すること、ならびに、統合された複合型のコンテキスト・レイヤを構築する必要があります。

AI変革に向けて従業員の能力を高める

組織が急速に変化する一方で、人間が変化を受け入れる能力には限界があります。AI活用の準備は人間の準備よりもはるかに速く進みます。

「D&AリーダーはAIに関して、役割ではなくスキルに焦点を移す必要があります。従業員の能力を高める投資によってAIによる潜在的な価値を引き出すことができます。スキル、マインドセット、行動変容に注力することで、個人と組織の両方の潜在能力を引き出すことができ、従業員のエンゲージメントと生産性が向上し、変化への適応力が高まります。これが“Return on Individuals (個性がもたらす成果)”です」(ロンサール)

AI主導の変革に向けて従業員の能力を高めるために、D&Aリーダーは、チェンジ・マネジメントに十分な予算を配分して、ツールセットよりもマインドセットとスキルセットを優先するほか、スキル開発のロードマップを提示して、従業員の懸念に対処すること、ならびに、人間とAIを融合させたフュージョン・チームを試験的に導入する必要があります。

AI における世界的なインサイトを提供するGartner

Gartnerは、組織の経営幹部およびテクノロジ・プロバイダーにとって欠かせないパートナーとして、AI戦略の実行による重要なビジネス課題の解決を支援します。Gartnerのインサイトは独立性と客観性に基づいており、お客様が確信を持って意思決定を行い、AIの可能性を最大限に引き出すことを可能にします。経営層のお客様は、自社におけるAI活用の方向性を見極めるため、Gartner独自のAIツールAskGartnerを活用しています。Gartnerは、2,500人以上のビジネスおよびテクノロジ領域のエキスパートによるインサイト、6,000本を超えるリサーチ、ならびに4,000件以上のAIユースケースおよびケーススタディを有し、AIにおける世界的なインサイトを提供しています。詳細はこちらをご覧ください。

ガートナー データ&アナリティクス サミットについて

本日~21日に開催しているガートナー データ&アナリティクス サミットでは、Gartnerのアナリストがデータおよびアナリティクスのトレンドに関するさらなるインサイトを提供しています。コンファレンスに関するニュースや最新情報は、XおよびLinkedInで#GartnerDAを使用してご覧いただけます。

Gartner for Data & Analytics Leadersについて

Gartner for Data & Analytics Leadersは、最高データ/アナリティクス責任者 (CDAO) とデータ/アナリティクス・リーダーがD&A戦略とオペレーティング・モデルの実装を加速させてビジネス価値を高めるのに役立つ、実行可能的かつ客観的なインサイトを提供するサービスです。詳細については、https://www.gartner.co.jp/ja/data-analytics/products/gartner-for-cdaos でご確認いただけます。

Gartner for D&A Leadersのニュースと最新情報は、XLinkedInで#GartnerDAを使用してご覧いただけます。最新のプレスリリースや記事、ウェビナー情報については、ニュースルームよりご参照ください。

報道関係各位からのお問い合わせ先



最新のプレスリリース

Gartner について

Gartner, Inc. (NYSE: IT) は、お客様の重要な課題において、より優れた意思決定と大きな成果を創出し、実行可能かつ客観的なビジネスおよびテクノロジのインサイトを提供します。詳細については下記Webサイトでご覧いただけます。