データ・ドリブンな組織になるために重要となる5つのアクション

ビジネスの意思決定を向上させるには、データ/アナリティクス (D&A) リーダーをはじめとするITリーダーがビジネス・リーダーと連携し、それぞれのコンピテンシを持ち寄って、効果的な意思決定を行う上で重要な手法や論理を幅広くかつ奥深く支援していく必要があります。データ・ドリブンな意思決定は、今やビジネス価値を創出する上で不可欠ですが、実際には、さまざまなアクションと能力が求められます。それには、技術的なものあれば、そうでないものもあります。

ガートナーの「ビジネスで効果的な意思決定を行うためのガイド」シリーズは、ビジネスでの意思決定プロセスを再構築することによって、ビジネス価値を創出できるよう考案されています。各ガイドでは、データに基づいた実用的な知見をご提供し、主要なステークホルダーに対する準備、確立、エンゲージメントに焦点を当てるほか、ガートナーのエキスパートから提供される重要なヒントもご紹介しています。

「ビジネスで効果的な意思決定を行うためのガイド」シリーズをダウンロードして、ビジネス価値の創出にお役立てください。

Guide 1: 意思決定プロセスの課題と着手すべきアクション

2023年までに、大企業の33%以上は、意思決定インテリジェンス (Decision Intelligence, DII) を実践するアナリストを擁するようになるとガートナーでは予測しています。

データ・ドリブンな組織は、データ、アナリティクス、人工知能 (AI) の力を活用して、競争優位性を高めており、プロセスを再構築した意思決定によって、真のビジネス価値を実現しています。意思決定のプロセスを理解し、本ガイドで示すフレームワークを用いてコアとなる意思決定を整合させることで、前進するための対話を開始し、ビジネスケースを構築できるようになります。本ガイドは、組織における意思決定を再定義するほか、ステークホルダーを協調させ、意思決定プロセスを再構築するためにお役立ていただけます。

Guide 2:価値に基づくデータ/アナリティクスの優先順位付け

2025年までに、バリュー・ストリームに基づくコラボレーションを確立しているCDO (最高データ責任者) は、部門横断型のコラボレーションと価値創出に関して、同業他社に大きく差をつけるようになるとガートナーでは予測しています。

D&Aリーダーは、ビジネス戦略の中心的な存在になることが増えています。従来のサポート役から脱却し、企業全体のビジネス価値を生み出すことが期待されています。組織の成功のために期待されていてる任務は、ビジネス・パートナーからの支援や、価値創出の機会を見極める手法がなければ、難航する可能性があります。本ガイドは、組織内で信頼を築き、意思決定を加速させるD&A戦略を策定するためにお役立ていただけます。

Guide 3:AIによって意思決定を拡張するタイミング

2025年までに、現在データを使用している意思決定の95%は、少なくとも一部が自動化されるとガートナーでは予測しています。

データを用いる意思決定は、さまざまな方法で自動化できますが、ほぼ人の手による方法と、完全に自動化された方法との間のどこかに位置することになります。人工知能 (AI) の時代において、意思決定の自動化をある程度でも受け入れている組織は、競争優位性を獲得できる可能性が高まります。これは、意思決定の迅速化、精緻化、きめ細かさの向上を通じて実現します。本ガイドは、意思決定インテリジェンスに関する組織のコンピテンシを育み、目的を持って行動するためにお役立ていただけます。

Guide 4: データ・ファブリックが果たす役割を理解する

2024年までに、データ・ファブリックの導入によって、データの活用効率が4倍になる一方で、人によるデータ管理作業は半分に減るとガートナーでは予測しています。

現代のデータ管理システムは、幅広いユースケースに応じて、複数のソースやロケーションとの間でデータの接続/収集、統合、提供が可能でなければなりません。データ・ファブリック・アーキテクチャは、データを統合し、何を追加/改善すべきかをレコメンデーションすることを可能にしまし。本ガイドは、ビジネスにおいてこの先進的なイノベーションを取り入れる場合のメリットやユースケースを理解し、効果的な導入プランを策定するのにお役立ていただけます。

Guide 5: データ/アナリティクス組織に必要とされるスキルと能力を取り込む

2025年までに、組織が競争力を維持するために、D&Aの人材市場で最も必要とされるスキルは、分析スキルとソフト・スキルになるとガートナーでは予測しています。

D&Aへのニーズが急激に高まる中、D&Aイニシアティブを支える人材の採用と定着が課題になっています。重要とされるのは、長期的なD&A人材戦略です。すなわち、人材を引き付け、雇用し、定着させるための体系的なアプローチです。本ガイドは、適切なスキルと能力を備えた人材を、適切なタイミングで適切な場所に配置できるデータ・ドリブンな組織をデザインして、意思決定の成果を向上させるのにお役立ていただけます。

5 data analytics actions for your data driven organization