2022年の戦略的テクノロジのトップ・トレンド

ガートナーでは、今後3~5年間にわたり、12のテクノロジ・トレンドが、デジタル・ビジネスとイノベーションを増幅させる能力として作用すると予想しています。ここでは、そのテクノロジとは何か、そしてなぜ価値があるのかについて解説します。

Top Strategic Technology Trends for 2022: data fabric, cybersecurity mesh, privacy-enhancing computation, cloud-native platforms, composable applications, decision intelligence, hyperautomation, AI engineering, distributed enterprise, total experience, autonomic systems, and generative AI

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    ガートナーでは毎年、ビジネスにとって重要なテクノロジ・トレンドを特定しています。2022年、企業は、本レポートで示すテクノロジ・トレンドを「信頼の構築」「変化の形成」「成長の加速」の枠組みで包括的に捉え、CEOの新たな課題にフォーカスすることができます。

    ガートナーのアナリストでバイス プレジデントのデイヴィッド・グルームブリッジ (David Groombridge) は、次のように述べています。「CEOは、デジタル・ビジネスの導入を加速する必要があることを理解しており、顧客とつながるためのより直接的でデジタルな経路を求めています。またその一方で、将来の経済的リスクを鑑みて、効率化を図り、利益とキャッシュフローを確保したいと考えています」(トレンドの戦略的価値について詳しくは、以下を参照してください)

    2022年における戦略的テクノロジの12のトップ・トレンドとは何か、なぜ価値があるのか

    トレンド1:データ・ファブリック

    データ・ファブリックは、複数のプラットフォームやビジネス・ユーザーをまたぐ形で存在するデータを統合し、高い柔軟性とレジリエンスを持たせたものです。データ・ファブリックは、単一のプラットフォームやツールの制約を受けることなく、複数のアプリケーションのデータを全体的にカバーし、必要な場所でデータを利用できるようにします。

    またデータ・ファブリックは、組み込み型のアナリティクスによって、どのようなデータが使用されているかを学習できます。その真価は、より多くの多様かつ優れたデータに関するレコメンデーション能力にあり、企業は、データ・ファブリックにより、手作業によるデータ管理を最大70%削減できます。

    トレンド2:サイバーセキュリティ・メッシュ

    サイバーセキュリティ・メッシュ・アーキテクチャ (CSMA) は、アイデンティティに基づくコンポーザブルなセキュリティ・アプローチを提供し、スケーラブルで相互運用性に優れたサービスを構築します。

    サイバーセキュリティ・メッシュにより、ベスト・オブ・ブリードかつスタンドアロンのセキュリティ・ソリューションを連携させ、全体的なセキュリティを向上させるとともに、それらソリューションの本来の保護対象である資産に制御ポイントを近付けることができます。また、クラウド環境かどうかを問わず、アイデンティティ、コンテキスト、ポリシー遵守を迅速かつ確実に検証できます。

    トレンド3:プライバシー強化コンピュテーション

    プライバシー強化コンピュテーション (PEC) は、信頼性の低い環境における個人データ処理の安全性を確保します。これは、プライバシー/データ保護法の進化や消費者の懸念の高まりを受けて、ますます重要になっています。

    プライバシー強化コンピュテーションでは、さまざまなプライバシー保護のアプローチを利用して、コンプライアンス要件を満たしつつ、データから価値を引き出せるようにします。

    トレンド4:クラウド・ネイティブ・プラットフォーム

    クラウド・ネイティブ・プラットフォームは、レジリエンス、弾力性、アジリティに優れた新しいアプリケーション・アーキテクチャを構築するテクノロジであり、急速なデジタル変革に対応できるようにします。

    クラウド・ネイティブ・プラットフォームは、クラウドの利点を生かせずメンテナンスが複雑化してしまう、従来の「リフト・アンド・シフト」によるクラウド・アプローチを改善します。

    トレンド5:コンポーザブル・アプリケーション

    コンポーザブル・アプリケーションは、ビジネス中心のモジュール型コンポーネントから構築されます。

    コンポーザブル・アプリケーションにより、コードの利用と再利用が容易になり、新規ソフトウェア・ソリューションの市場投入期間を短縮し、企業価値を引き出すことができます。

    トレンド6:意思決定インテリジェンス

    意思決定インテリジェンスは、組織の意思決定を改善する、実践的なアプローチです。インテリジェンスとアナリティクスを用いて、意思決定のための情報を提供し、学習し、改良して、意思決定を一連のプロセスとしてモデル化します。

    意思決定インテリジェンスは、拡張アナリティクス、シミュレーション、AIの利用を通じて、人間による意思決定を支援および強化し、可能であれば自動化します。

    トレンド7:ハイパーオートメーション

    ハイパーオートメーションは、可能な限り多くのビジネス・プロセスやITプロセスを迅速に特定し、検証し、自動化するための、規律の取れたビジネス主導のアプローチです。

    ハイパーオートメーションにより、拡張性の向上、リモート・オペレーション、ビジネスモデルのディスラプション (破壊) が実現します。

    トレンド8:AIエンジニアリング

    AIエンジニアリングは、データ、モデル、アプリケーションのアップデートを自動化し、AIのデリバリを合理化します。

    AIエンジニアリングを強力なAIガバナンスと組み合わせることで、AIのデリバリを運用化し、継続的なビジネス価値を確保できます。

    トレンド9:分散型エンタプライズ

    分散型エンタプライズは、デジタル・ファースト、リモート・ファーストのビジネスモデルを反映し、従業員エクスペリエンスを向上させ、消費者やパートナーとの接点をデジタル化し、プロダクト・エクスペリエンスを強化します。

    分散型エンタプライズは、バーチャル・サービスやハイブリッド・ワークプレースの需要を押し上げている、リモートの従業員や消費者のニーズに効果的に対応できます。

    トレンド10:トータル・エクスペリエンス

    トータル・エクスペリエンスとは、従業員エクスペリエンス、カスタマー・エクスペリエンス、ユーザー・エクスペリエンス、マルチエクスペリエンスを複数の接点にわたって統合し、成長を加速させるビジネス戦略です。

    トータル・エクスペリエンスは、ステークホルダーのエクスペリエンスを包括的に管理し、顧客や従業員の信頼、満足、ロイヤリティ、アドボカシ (推奨) を高めることができます。

    トレンド11:オートノミック・システム

    オートノミック・システムとは、複雑なエコシステムにおける行動を最適化するために、環境から学習し、自らアルゴリズムをリアルタイムで動的に書き換える、自己管理型の物理システム/ソフトウェア・システムです。

    オートノミック・システムは、人間の介入なしで新しい要件や状況をサポートし、パフォーマンスを最適化し、攻撃を防御できる、一連のアジャイルなテクノロジ能力を創出します。

    トレンド12:ジェネレーティブAI

    ジェネレーティブAIは、成果物についてデータから学習し、オリジナルと類似性はあるもののそのまま繰り返すことのない、革新的なアウトプットを新たに生み出します。

    ジェネレーティブAIは、動画など新しい形態のクリエイティブなコンテンツを創造したり、医薬品からプロダクトの創出に至るまで、幅広い分野で研究開発サイクルを加速したりできる可能性があります。

    テクノロジ・トレンドはどのようにデジタル・ビジネスを促進するか

    戦略的テクノロジのトップ・トレンドは、CIOやテクノロジ・エグゼクティブが抱える共通のビジネス課題を解決することで、デジタル能力を発展させ、成長を促進します。また、同業他社との差別化を図り、ビジネス目標を達成し、CIOとITエグゼクティブを組織内における戦略的パートナーとして位置付けるための、ロードマップをもたらします。

    次の3つの枠組みに含まれるテクノロジ・トレンドは、互いに影響しながら強化されます。

    • 信頼を構築する:このセグメントに含まれるテクノロジは、クラウド環境かどうかを問わず、データをより安全に統合および処理することで、レジリエンスと効率性の高いIT基盤を構築し、コスト効率に優れた方法でそのIT基盤を拡張できるようにします。
    • 変化を形作る:このセグメントに含まれる、クリエイティブで新しいテクノロジ・ソリューションを導入することで、組織のデジタル化の規模を拡大し、加速できるようになります。これらのテクノロジ・トレンドは、ビジネス活動の自動化、AIの最適化、より迅速かつスマートな意思決定の実現に向け、アプリケーションを速やかに構築することで、変化のペースの高まりに対応できるようにします。
    • 成長を加速する:このセグメントに含まれる戦略的なテクノロジ・トレンドを活用すると、ビジネスや市場シェアを勝ち取るためのIT能力を増幅させることができます。これらのトレンドを組み合わせることで、価値創出を最大化し、デジタル能力を強化できます。

    以下の動画 (英語) では、ジェネレーティブAI、サイバーセキュリティ・メッシュ、意思決定インテリジェンスの3つのトレンドが、戦略的な変革をどのように推進するのかについて説明しています。ぜひご覧ください。

    戦略的テクノロジのトップ・トレンドに関してよく尋ねられる質問

    Q. ガートナーは毎年、どのように戦略的テクノロジのトップ・トレンドを特定していますか?

    A. CEOが掲げる組織の優先課題と、結果としてCIOやITリーダーに寄せられるテクノロジ・ニーズに基づいて、テクノロジのトップ・トレンドを特定しています。

    Q. 組織はテクノロジのトップ・トレンドのリストをどのように活用できますか?

    A. CIOとITエグゼクティブはこれらのトレンドを利用して、今後3~5年間にわたり、自社がどのように実装やテクノロジ採用を進める必要があるのかを分析できます。

    Q. テクノロジ・トレンドはどのようにビジネスに影響しますか?

    A. これらのトレンドを導入/計画する組織は、レジリエンスが高く持続可能なビジネスの成長に向け、長期的なロードマップを作成できます。

    Q. 長期的にはこれらのイノベーションは、組織にどのように影響しますか?

    A. これらのイノベーションの中には、デジタル世界で競争するために必要となる、基礎的な技術力に相当するものもあれば、競合の一歩先を行くためにビジネス能力をもたらすものもあります。

    Q. オペレーションのレジリエンスとビジネスモデルの変革をサポートしてくれる、テクノロジやトレンドの候補を効果的に見極めるにはどうしたらよいですか?

    A. ITリーダーは、トレンドやディスラプションが脅威なのか、それともチャンスなのかを判断する理想的な立場にあります。ビジネスとテクノロジに関する知識を生かして、トレンドが組織に与える影響を理解することで、企業の変革を実現できます。

    Q. 先進テクノロジの評価を、テクノロジ以外のトレンドの幅広いコンテキストにおいて融合させ、広範な政治、経済、社会、法律、環境のトレンドを検討するにはどうしたらよいですか?

    A. ガートナーのTPESTRE分析 (英語) は、あらゆるタイプのトレンドを評価するためのフレームワークを提供します。これによってITリーダーは、広範な影響に関する理解を、テクノロジ計画に組み込めるようになります。

    Q. 最も影響の大きい戦略的な先進テクノロジ・トレンドは何ですか?

    A. どのトレンドがどのように影響するかは、組織によって異なります。トレンドの大半は密接に結び付いているため、ビジネスの成長サイクルのさまざまなタイミングで競争力を発揮するには、テクノロジの多様な組み合わせが必要になるでしょう。優先すべきトレンドの選択は、組織の短期的および戦略的なビジネス目標を理解している、CIOとITリーダーが中心になって行います。

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