2026年9月17日
2026年9月17日
ビジネスおよびテクノロジのインサイトを提供するGartner, Inc.は、2026年の世界におけるAI支出総額が前年比49.5%増となる2兆7,000億ドルに達するとの見通しを発表しました。
ディスティングイッシュト バイス プレジデント アナリストのジョン・デイヴィッド・ラブロック (John-David Lovelock) は次のように述べています。「将来予想されるワークロードを支えるためのAIインフラ (AI最適化IaaS、AI最適化サーバ、AIネットワーク・ファブリック、AI向けプロセッサ半導体およびデバイスを含む) に対する需要は依然として強く、メモリ関連コストの上昇による価格圧力の影響もほとんど受けていません。AIデータセンターの処理能力拡大は、人類がこれまでに手掛けた中で最大規模のインフラ・プロジェクトです。ハイパースケーラーやサービス・プロバイダーによるAI最適化サーバの購入に伴う処理能力拡大は、引き続きAI支出の最大分野であり続けるでしょう」
ソフトウェア市場では、さまざまな分野のソフトウェア・ベンダーが、市場における競争力維持や新たな部門横断的なエージェントへの対抗を目的として、既存製品へのエージェント型AIの実装を急速に進めています (表1参照)。2026年には生成AI (GenAI) がハイプ・サイクルの幻滅期に位置付けられる中、企業は既存ソフトウェア・プロバイダーが提供する比較的シンプルな組み込みAI機能を活用し、業務効率の向上やワークフローの自動化、顧客エンゲージメントの強化、意思決定の高度化を進めています。
出典:Gartner (2026年9月)
ラブロックはさらに次のように述べています。「一方で企業は、ビジネス・トランスフォーメーション全体の支援を目的としたサービス提供を求める機会を減らし、既存ソフトウェア・システムのAI機能を活用するための比較的小規模な間接プロジェクトにおいてサービス・プロバイダーを利用する傾向を強めています。ベンダーロックインやデータ主権、コスト増大に関するリスクがあるにもかかわらず、企業のこうした独自機能に対する導入意欲は衰えていません。変革プロジェクトと間接プロジェクトの組み合わせにより、AIサービス市場は2030年までに1兆2,000億ドル規模のビジネス機会を創出すると予測しています」
短期的な見通しの変更点
AIアプリケーション開発プラットフォームに関する短期的な見通しについて、Gartnerは2026年の成長率を前回予測時の28%から今回の予測では39%へと上方修正しています。これは、企業、ソフトウェア・プロバイダー、サービス・プロバイダーがそれぞれのニーズに合わせたカスタムAIアプリケーションの開発を進めていることを反映したものです。
企業はプロバイダーに対し、コスト管理の支援や、導入効果を評価するための利用状況トラッキング機能をワークフローに組み込むことを求めています。一方、モデルのプロバイダーにとっては、企業のユースケースに適合し、より費用対効果の高いモデルを提供することへの圧力が高まっており、その結果として、ドメイン特化型言語モデル (DSLM) に対する市場機会が小規模ながらも拡大しつつあります。
こうした背景から、生成AIモデル市場の2026年成長率予測も前回予測の110%から今回予測では117%へ上方修正しています。
長期的な見通しの変更点
今回の予測では、Gartnerは部門横断型エージェント/アシスタントをAIソフトウェア市場から分離しました。また、コンシューマー向けエージェント/アシスタントをAI支出予測に新たに追加し、この分野における新たな市場機会をより明確に示しています。
※本プレスリリースは、グローバルで2026年9月16日 (現地時間) に発表したプレスリリースを基に日本向けに編集しています。原文はこちらを参照ください。
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