前出の中尾は次のように述べています。「戦略・企画立案のような上流工程は従来、内製中心の領域でしたが、デジタル・トランスフォーメーションに臨み、社外パートナーの貢献の機会が増えています。例えば、アイデア創出の段階から社外リソースと協創する場を設ける試みや、個人レベルの能力の追求が見込まれます。人材確保の観点では、テック・ベンチャーとの提携はもとより、クラウドソーシングやギグ・エコノミー、地方ITベンダーの活用なども選択肢に含まれるようになります」
また、中尾は次のようにも提言しています。「デジタル時代において、IT部門が社内のプレゼンスを向上させるためには、ステークホルダーに対するIT部門の役割を明確にすることが大前提です。その上で、パートナーシップの在り方を再構築していく必要があります。パートナーには、これまで中心であった、大手ITベンダーだけでなく、多彩なソーシング・オプションの可能性を追求していくことが求められます。同時に、こうした多様なパートナーの能力を最大限引き出していくためには、モードを切り分けたベンダー管理能力や、契約交渉力の強化に対する取り組みが欠かせません」
ガートナーは来る8月30日、東京コンファレンスセンター・品川 (東京都港区) において「ガートナー ITソーシング、プロキュアメント、ベンダー&アセット・マネジメント サミット 2019」を開催します。本サミットでは、「デジタル時代のパートナー戦略を構築せよ」をテーマに、これまでのアウトソーシングの成果と教訓を統括しつつ、デジタル時代の新たなパートナー戦略の構築に向けて、ITリーダーが押さえるべき施策をはじめとした実践的な提言を行います。本プレスリリースに関連した内容は、前出の中尾が「デジタル時代のパートナー戦略を構築せよ」(9:00~9:45、GK1) で解説します。
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ガートナーのサービスをご利用のお客様は、ガートナー・レポート「サーベイ・アナリシス:デジタル時代のアウトソーシング」(SOR-19-17) で関連する内容をご覧いただけます。
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調査手法
本Web調査は、2019年3月に実施し、国内のITユーザー企業においてITシステムの構築/導入/保守/運用およびサービスの委託先の選定に関与している担当者のみを対象にしました。有効回答企業数:412社。