2026年までに、25%の人は、仕事、ショッピング、教育、ソーシャル・メディア、エンタテイメントなどのために、1日1時間以上をメタバースで過ごすようになるとガートナーは予測しています。それでは、メタバースとは、一体何でしょうか。
メタバースは「インターネット上に構築され、物理空間 (リアル) と仮想空間 (バーチャル) を融合した、フルデジタル化された新たな環境」と言うことができます。メタバースはデバイスに依存するものでも、単一のベンダーが所有するものでもありません。それは、デジタル通貨やNFT (Nonfungible Token:非代替性トークン) によって実現される、独立した1つの仮想経済圏です。
メタバースが機能するには複数のテクノロジやトレンドが必要であるという点で、組み合わせ型のイノベーションであるといえます。メタバースのテクノロジ能力には、拡張現実 (AR)、柔軟な働き方、ヘッドマウント・ディスプレイ (HMD)、ARクラウド、モノのインターネット (IoT)、5G、人工知能 (AI)、空間テクノロジなどが関与します。
メタバースの概念は、「インターネットの次のバージョン」として捉えることができます。個人の掲示板と独立したオンライン上の場所として始まったインターネットは、仮想共有空間サイトへと発展しました。メタバースも、このような過程を経て進化すると考えられます。