経営主導で ITガバナンスを強化し、デジタル化を推進

一般社団法人日本自動車連盟(JAF)
(Japan Automobile Federation)

JAFは1963年に設立され、会員数約2,000万名を誇る自動車ユーザーの会員団体であり、ロードサービス事業を始め、モータースポーツの振興や交通安全啓発、被災地支援などを行っています。昨今の自動車を取り巻く環境は CASE (Connected, Autonomous, Share & Service, Electric) など大きな変化を迎えており、自動車ユーザーのニーズの変化に応じたサービスを提供するため、改革を進めています。

重要なビジネス課題

JAFは、従来型の依頼を受けてサービスを提供するというビジネス形態から、膨大な会員データをベースに、デジタル・テクノロジを活用した新たなサービス提供へとビジネスを転換することを模索していました。

いままでは、ロードサービスやモーター・スポーツのライセンス審査など、各種データは分散しており、効率化や新しいサービスへの広がりも難しい状況でした。

また、デジタル領域への投資を加速するためにも、 ITガバナンスを確立し、組織のマインドをデジタルに向かせ、IT投資を評価する体制を構築する必要がありました。

これからデジタル化を進めていくうえでも、社員のITリテラシー向上は必須であり、スキル向上も望まれていました。

ガートナ―によるサポート

以下のような領域において、ガートナーのサービスを活用いただいています。

  • 個別課題に対し、エキスパートとの直接対話(インクワイアリ)および担当エグゼクティブ パートナーからの知見およびガイダンスの活用
    • Gartner IT Symposium/XpoTM 会場でのエキスパートとの 1 on 1 ミーティング
    • デジタル・トランスフォーメーションや経営企画など、様々な観点での個別テーマに関するディスカッション
    • 経営戦略策定に関するディスカッション
    • 運用保守を含む個別案件における見積もり内容の精査
  • IT投資管理を社内に根付かせるため、エグゼクティブ パートナーとのワークショップの実施

ビジネス・インパクト

様々な社内改革の取り組みにより、以下のような成果を達成しています。

  • 経営層を巻き込み、全社方針としてデジタル・トランスフォーメーションの推進
    • システム部をDX推進本部として再編し、ITシステム運用にとどまらず、全社にデジタルを浸透させる役割を担う体制に。DX推進メンバーは全国からの公募で編成
    • JAF IT アカデミーを設立し、ITリテラシー向上への取り組みを進め、全社員が ICTプロフィシエンシー検定(P検) 準2級以上を取得
  • IT投資の考え方を社内に啓蒙し、投資の妥当性、結果の有効性検証の仕組みを構築中。運用保守の領域では年間約4,000万円のコスト削減に成功
  • 独自開発の基幹システムを ERP およびデータ統合ツールへ刷新中。データ統合により、運営の効率化およびデジタルを活用した新しいサービスの開発へ
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)

業種:
サービス業(会費により運営される団体)

売上高:
709億円 (2020年3月期実績)

従業員数:
3,478名

ガートナーは、ITリーダーとそのチームに対し、 実行可能かつ客観的な知見を提供しています。

ガートナーの知見は豊富な情報をもとに分析されたものであり、非常に信頼度が高く、取り組むべき課題や意思決定に際し、羅針盤のように必要な場面で適切にガイドしてくれます。ここがコンサルティングとの大きな違いです

廣野 芳紀 氏

一般社団法人日本自動車連盟 理事 DX推進本部長

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