2023年に新たに追加したテクノロジの中では、生成AIと分散型アイデンティティが「過度な期待」のピーク期に位置しています。一方、2022年に「過度な期待」のピーク期に位置していたメタバース、Web3、NFT、量子コンピューティング、イマーシブ・エクスペリエンスは、2023年版では幻滅期に位置付けられています。
ディスティングイッシュト バイス プレジデント アナリストの亦賀 忠明は次のように述べています。「2023年、生成AIを巡るハイプが加速しています。現在、多くの企業が生成AIを積極的に試行・実験し始めています。今後12カ月以内に、ほとんどのテクノロジ製品/サービスに生成AI機能が組み込まれ、『どこでも生成AI』の状況になっていくでしょう」
分散型アイデンティティ (Decentralized Identity: DCI) は、ユーザーが分散型識別子 (Decentralized Identifiers: DIDs) を使用してさまざまなサービスに接続し、自分自身で (自己の) アイデンティティ情報を管理することを可能にするものです。DCIはトラスト、プライバシー保護、セキュリティの3つを確立することにより、サービスごとにプロバイダがIDを管理する従来のモデルに替わる認証手段として位置付けられます。
Gartnerのハイプ・サイクルは、イノベーションが過度にもてはやされる期間を経て幻滅期を迎え、最終的には市場や分野でその重要性や役割が理解され進化する共通のパターンを描いたものです。多くの場合、イノベーションは、過度にもてはやされる期間を経て幻滅期を迎え、最終的には、市場や分野でその重要性や役割が理解されるという段階を踏まえて進化します。CIOやITリーダーをはじめとした企業の担当者が、イノベーションの成熟度と今後の可能性を追跡する支援となるよう、Gartnerは毎年、さまざまな領域で100以上ものハイプ・サイクルを発行しています。なお、ハイプ・サイクルに含まれるテクノロジの導入に際しては、その目的や最適なタイミングは企業によって異なることを認識する必要があります。
Gartnerのサービスをご利用のお客様は、リサーチノート「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」で詳細をご覧いただけます。
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前出の亦賀は、来る9月21日に「生成AIのトレンド、将来へ向けたインパクトを考察する」と題した無料のウェビナーで、日本における生成AIプラットフォームの傾向と未来の可能性について解説します。
Gartnerは8月29~30日に「ガートナー デジタル・ワークプレース サミット」、11月13~15日に「Gartner IT Symposium/Xpo」、12月13~14日に「ガートナー ITインフラストラクチャ、オペレーション&クラウド戦略コンファレンス」を開催します。CIOとITエグゼクティブは、組織を次のレベルへと引き上げるために押さえておくべき将来の方向性、成功に向けた戦略、重要な実行策などの知見を得られます。本プレスリリースに関連した最新テクノロジやトレンドについては、各コンファレンスで国内外のエキスパートが解説します。コンファレンスのニュースと最新情報は、X (旧Twitter) でご覧いただけます。
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