Gartnerが2023年4月に実施したユーザー調査において、日本企業はChatGPTに関して前向きに捉えていることが明らかになった。本リサーチノートでは、同調査の結果を分析し、テクノロジ・イノベーションのリーダーが取るべきアクションを提示する。
Published 13 June 2023 - ID G00796594 - 1 min read
Gartnerが2023年4月に実施したユーザー調査において、日本企業はChatGPTに関して前向きに捉えていることが明らかになった。本リサーチノートでは、同調査の結果を分析し、テクノロジ・イノベーションのリーダーが取るべきアクションを提示する。
ChatGPTの自社での扱いを検討している企業の中には、ChatGPTをそれほど使うことなく、「自分たちはどうすべきか」「利用のイメージが湧かない」といった議論を繰り返しているところも多く確認できる。
多くの企業が、今後ChatGPTを業務効率化などに使っていきたいと考えていることが、Gartnerに日頃寄せられる問い合わせなどから確認できる。しかし、ほとんどの企業にとって、ChatGPTの具体的な業務への展開についてはこれからである。
ChatGPTは、今後、汎用人工知能 (Artificial General Intelligence: AGI)、もしくは、それを超える超知能に向けて引き続き進化する可能性がある。よって、ほとんどの企業にとって、ChatGPTがもたらす真のインパクトの理解と、このような想像を絶するAIを前提とした新たな戦略の立案・推進は次のチャレンジとなる。
テクノロジ・イノベーションのリーダーは、以下を行う。
本調査の結果を、企業におけるChatGPTの施策推進の一助とし、AIとの共生が当たり前になる時代に備える。
ChatGPTを実際に使いながら、自身や身近なテーマに関する課題解決や創造といった新たな使い方を自ら発見・実践するように努める。このとき、好奇心や探求心を重要なマインドセットとして意識的に行動する。逆に、ChatGPTを使わないで、「大丈夫か」「どの業務で使えるのか」「本当に効果があるのか」といった議論や検討を継続することは避ける。ChatGPTの利用を許可する場合は、ガイドラインを作成し、個人情報、機密情報、業務情報を入力させないようにする。ChatGPTの利用を禁止している部署であっても、従業員のリテラシーを高めるために勉強会などを開催する。
ChatGPTはまだ初期の段階にある。これは日々進化しており、今後「どこでもAI」「日常型AI」の時代を経て、想像を超えたさらなる革新が見込まれる。よって、現在のChatGPTをもって、「精度が低いから使えない」というように断定することは避ける。逆に、ChatGPTから学べることについての探索を開始する。
ChatGPTの登場により、これまでサイエンス・フィクション (SF) だと思っていた「人間のようなAI」が、急速に現実になってきていると捉える。機械的/事務的な仕事やマニュアル化された仕事、補佐的な仕事がAIに置き換えられる可能性を「自分事」として捉え、これから数年後に向けて取るべきアクションの検討を開始する。
*契約されているサービスにより本ドキュメントを閲覧いただけない場合もございますので、ご了承ください。
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